全国初の試み！三芳町が庁内報に広告で財源確保を実現

全国初の庁内報に広告掲載

埼玉県三芳町では、地域の職員が手がける独自の試みとして、庁内報に広告を掲載することを決定しました。この「庁内報みよし」は、町役場の職員間のコミュニケーションを活性化させるためのツールとして、2016年8月に初めて発行されました。なんと、全国の自治体で初めての試みとして、自作の庁内報に広告を載せることで、町の財源確保を目指すことになったのです。

背景と目的

三芳町役場は、「職員の身近な話題を取り上げ、横のつながりを深めること」「広報のノウハウを職員に還元し、人材育成を促進すること」「スペースを有効活用して町の歳入に貢献すること」を目的に、庁内報制作をスタートしました。職員自身が取材やデザイン、写真撮影を行うことで、町の情報をより身近に届けることができます。

当初の号には、町のイベントや職員の取り組みが取り上げられていましたが、二号目からは広告の掲載を開始しました。このアイデアは、収入源確保に対する職員からの提案によって実現しました。年に4回の発行を予定しており、随時広告を募集中です。

厳しい財政状況

不交付団体である三芳町は、厳しい財政状況に直面しています。その中で、1円でも収入を確保するために、このようなアイデアを取り入れました。また、この庁内報の制作を通じて、職員同士のコミュニケーションを促進し、業務改善にもつなげているとしています。

企画制作のプロセス

庁内報制作に関わる職員は、各課から選ばれたメンバーによって構成されています。紙面制作には、実際に町の写真を撮影したり、取材を行ったりして内容を充実させる工夫が凝らされています。また、PDF形式で全職員に配信し、各課にも冊子が配布されているため、情報の共有がスムーズです。

この取り組みは単に財源確保だけでなく、職員の意識向上にもつながっています。特に、職場環境を良くするためのさまざまなアイデアが職員から出てきており、庁内報を通じた情報発信はその一環として機能しています。