全国主要都市の賃貸家賃動向(2025年5月)
アットホーム株式会社の調査が示す最新の賃貸マンション・アパートの募集家賃動向をお届けします。2025年5月に実施されたこの調査は、全国の主要都市における居住用賃貸物件の動向を反映しており、特に東京都や福岡市などのエリアにおいては前年同月を上回っていることが明らかとなっています。
全体の状況
調査によると、平均募集家賃は東京23区、東京都下、埼玉県、千葉県、福岡市の5つのエリアで前年を上回っています。マンションについてはカップル向けが特に人気で、神戸市・広島市を除く11エリアで前年同月を上回る結果となりました。さらに、神奈川県、埼玉県、千葉県、仙台市、大阪市、福岡市の6つの地域では、2015年1月以降の最高値を更新し、東京23区ではシングル向けの物件が12ヶ月連続で最高値を記録しています。
一方、アパートに関しても、カップル向けは仙台市を除く12エリアで前年同月を上回っており、こちらも東京23区や埼玉県、千葉県、京都市、大阪市、神戸市の6エリアでは最高値を更新しています。
調査の詳細
この調査は全国13エリアを対象に実施され、具体的には首都圏(東京23区、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県)の他に、札幌市、仙台市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市が含まれています。また、対象となるデータは不動産情報サイト「アットホーム」で登録・公開された居住用賃貸物件です。
賃貸物件の定義
具体的な賃貸物件のカテゴリーについては、以下のように分類されます。
- - シングル向き:30㎡以下
- - カップル向き:30㎡~50㎡以下
- - ファミリー向き:50㎡~70㎡以下
- - 大型ファミリー向き:70㎡超
さらに、家賃は入居者が月に支払う「賃料+管理費・共益費等」の合計として定義されています。この調査における平均家賃指数は2015年1月を100とし、賃貸物件の上昇率は小数点第2位を四捨五入したものとして示されています。
各エリアの動向
特に興味深いのは、マンションとアパートの価格動向です。東京23区では、シングル向けの平均家賃が10万円の大台に到達したこと、またカップル向きの物件も顕著な上昇を見せている点が挙げられます。これにより、都市部中心における賃貸需要が高まっていることがうかがえます。
このように、2025年5月の賃貸家賃動向は全体的に上昇傾向にあり、特に首都圏と福岡市での需要増加が顕著です。今後の動向にも注目が集まります。
詳細なデータについては、アットホームの公式サイトにてPDF形式でダウンロード可能です。興味がある方はぜひご覧ください。
アットホーム公式サイト