台湾・香港からの訪日客が狙う高価な日本の家電製品
最近、株式会社ジーリーメディアグループが実施した調査によると、台湾人と香港人が日本で購入したい高価な商品についての傾向が明らかになりました。その結果、最も高額な買い物を考えているのは「家電製品」であることがわかりました。本調査は、訪日前の観光客が日本でどのような商品を購入しようとしているかに焦点を当てています。
調査の概要
今回の調査は、台湾と香港から訪日する観光客を対象に、オンラインで行いました。結果として2045件の有効回答が得られ、訪日客のニーズや消費動向を把握できる貴重なデータが収集されました。
家電製品が人気の理由
調査によれば、購入予定の高価な商品として圧倒的な支持を受けていたのが家電製品で、394件が挙げられました。具体的にはダイソンの高性能ドライヤーや掃除機、象印の炊飯器といった日本ブランドが特に人気です。日本の家電はその信頼性や機能性の高さから、多くの台湾人や香港人にとって魅力的な選択肢となっています。
値段に関して見ると、52%の回答者が「1万円以上、10万円未満」の価格帯を設定していることがわかりました。また、次に多かったのは「10万円以上、20万円未満」で19.1%に達しています。これにより、多くの訪日客は一定の予算を持ち、特に魅力を感じる商品に対して積極的に投資をしようとしていることが伺えます。
ブランドバッグの人気
同調査において、2位には「ブランドバッグ」が入っており、特にルイ・ヴィトンやエルメスなどの高級ブランドが注目を集めていました。このように、台湾及び香港からの観光客の間では、日本での買い物が非常に多岐にわたることがわかります。
買い物の予算設定
次に訪日する際の買い物予算についても聞いたところ、最も多かったのは「10万円以上、20万円未満」で32.4%がこれに該当しました。また、20万円以上50万円未満を考えている訪日客も19.6%おり、全体の6%以上が100万円以上の予算を持っていると回答しました。
このようなデータから、訪日客が日本でどのような商品を重視しているのか、またその予算感覚がどのように変化しているのかが鮮明になりました。多くの消費者は事前に情報収集を行い、具体的なブランドやモデルを決めた上で日本を訪れる傾向にあります。
海外ブランド人気の理由
円安の影響も大きいと分析されています。訪日者は日本での買い物がよりオトクだと感じており、その中でも特にブランドバッグや高性能な家電製品は人気です。また、訪日客が情報を得る手段として、ジーリーメディアグループが運営する観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」や公式YouTubeチャンネルを通じて詳細な商品情報をチェックしています。
今後の展望
ジーリーメディアグループ代表の吉田皓一氏は、調査結果を受け、訪日客のニーズが多様化している一方で、日本の家電製品の人気が変わらず高いことを指摘しました。特に、台湾と香港からの観光客は、家電に限らず質の高い商品を求めて日本を訪れているため、今後もこの傾向は続くと思われます。物価や為替レートを見極めながら、賢く買い物を楽しむ訪日客が増えていくでしょう。
この調査結果は、台湾・香港から日本を訪れる観光客の消費動向を把握するのに重要な意味を持ちます。今後の日本の観光業界における戦略やプロモーション活動にも影響を与えることでしょう。