日中の養蜂産業新時代を切り開く第30回蜂産品会議

日中蜂産業の未来を考える

2025年9月9日、岡山県の山田養蜂場にて「第30回日中蜂産品会議」が開催されました。この会議は、全日本はちみつ協同組合の主催により、中国と日本の蜂産品関連団体から140名以上が出席し、知見の交流と産業の発展について熱心に議論しました。

代表取締役社長の山田英生氏は、開会に際し「養蜂産品には未解明の貴重な機能が多々あり、研究を通じて人々の健康に寄与する機会がある」と語りました。特に、ローヤルゼリーに含まれるデカン酸が腸管の免疫を活性化させることや、デセン酸が幹細胞を刺激する可能性についての最新研究を紹介し、会場の注目を集めました。

彼はまた、長い歴史を持つ日中関係を背景に、それぞれの国の強みを活かして協力し合い、養蜂産業全体の発展を促進することが重要だと強調しました。会の途中、中国食品土畜進出口商会の徐小虎副会長が山田社長に感謝状と記念品を贈り、「温かい歓迎に感謝し、今後も日中の友情を深めていきたい」と述べ、参加者全員が同感した瞬間でした。

さらに、当社常務取締役の重松氏が発表を行い、蜂蜜の咳止め成分である「メルピロール」や「フラジン」の発見に至る過程とその可能性について詳しく語りました。この際には、多くの活発な質疑応答が行われ、参加者が蜂産品に対して強い関心を抱いている様子が伺えました。

次の日には、会議の参加者が山田養蜂場の研究所や工場、直営店を視察しました。現場で直接体験することで、同社の理念や品質管理に対する理解が深まりました。この視察は、参加者にとっても貴重な経験となったようです。

今後も山田養蜂場は、蜂産品や天然素材の研究を続け、人々の健康と豊かな生活に向けて貢献することを目指しています。養蜂産業は単なるビジネスに留まるのではなく、社会全体の健康寿命を延ばすための重要な要素であると信じて、活動を広げていくつもりです。