NOK株式会社が受賞した発明表彰
NOK株式会社が科学技術の発展に寄与する優れた発明として、「令和7年度関東地方発明表彰」において2つの重要な賞を受賞しました。この賞は、公益社団法人 発明協会が主催し、優れた技術者や研究者を称えるものです。受賞したのは、「静岡県発明協会賞」と「発明奨励賞」であり、どちらも会社の技術力の高さと独自性を証明するものです。
受賞理由と発明内容
特に「静岡県発明協会賞」を受賞したのは、船外機の冷却水をエンジンに循環させるポンプ内に使用される部品、「インペラー」に関する発明です。このインペラーは独自の形状に設計されており、回転方向に湾曲した羽根の形状によって、冷却水の流れをスムーズにすることを実現しています。また、羽根の根元部分の設計も非対称にすることで、耐久性を向上させ、ポンプの性能を安定的に保つことができるようになりました。
もう一つの受賞である「発明奨励賞」は、オートマチックトランスミッションや無段変速機に用いる「シールリング」に関連しています。このシールリングは、非対称な形状に設計され、お油の漏れを最大80%低減することが可能です。その結果、密封性と耐久性が高まり、油圧の安定性を向上させることで、技術的な優位性を持っています。
NOKの技術力とビジョン
NOKグループは、4,601件の特許を保有し、絶え間ない研究開発で技術力を磨いています。特に界面制御技術に強みを持ち、革新的な製品展開を行っています。今後も、「Essential Core Manufacturing」という理念のもと、社会に不可欠なモノづくりを追求し続けるでしょう。
地方発明表彰の意義
地方発明表彰は、1921年に設立され、優れた発明や考案をつくり出した技術者を称えるための制度です。全国8つの地方に分かれたこの表彰は、地域産業の振興と科学技術の発展を目的としています。発明協会はこの取り組みを通じて、持続可能な社会づくりに貢献しています。
企業の将来
NOK株式会社は、自動車、電子機器、医療機器、人工衛星など、様々な産業分野において技術製品を提供し続けます。約38,000人の従業員が、品質の高い製品を安定的に生産し、全世界での社会貢献を目指しています。今回の受賞を契機に、さらなる発展が期待されます。