Green Carbon株式会社とタイ国農業協同組合省の視察
2023年8月13日と14日、Green Carbon株式会社はタイ国農業協同組合省農業普及局(DOAE)の視察団を迎え、日本の農地を巡り、カーボンクレジット創出プロジェクトの紹介を行いました。この訪問は、日本タイ大使館からの要請により実現したもので、両国間の協力の可能性を広げる重要な一歩となりました。
Green Carbonの取り組み
Green Carbonは、自然由来のカーボンクレジットの創出や販売を目指し、東南アジアを中心にグローバルに事業を展開しています。具体的には、森林保全や水田、マングローブ植林といったプロジェクトを手掛け、衛星データを活用した効率的かつ透明性の高い運営を実現しています。特に、タイではAWD(間断灌漑)技術とバイオ炭を活用したカーボンクレジット創出事業に力を入れています。
タイの農業はGDPの大部分を占める重要な産業であり、従事者は多いため、気候変動がもたらす影響も大きいです。そのため、Green Carbonの技術導入によって農業の持続可能性向上と、カーボンクレジット市場の活性化が期待されています。
視察の成果
視察団は、Green Carbonが連携する茨城県の農家である「すみっこ農園」を訪れ、実際にバイオ炭の活用現場を目の当たりにしました。この訪問では、タイの農家との交流も行われ、双方の経験や知識を共有する貴重な機会となりました。
さらに、本社での紹介では、Green Carbonの国内外の事業計画が説明され、将来のタイにおける協力関係について議論されました。特に、AWDとバイオ炭によるカーボンクレジットの生成に関する連携の可能性が期待されています。
未来への展望
Green Carbonは、タイでの現地法人設立を進めており、農業からの排出削減をみ据えた取り組みを加速させています。高品質なボランタリークレジット制度「Premium T-VER」を活用し、水田を起点とした脱炭素モデルの構築に向けた全国的な拡大を計画しています。
特に、農業残渣を利用した地域経済強化と、脱炭素への貢献を両立するプロジェクトを推進し、農家の所得アップにも寄与することを目指しています。これにより、タイ国内外の様々なステークホルダーとの連携を深め、アジア最大級の水田由来脱炭素プロジェクトへと発展させる意向を示しています。
まとめ
Green Carbonは「生命の力で、地球を救う」というビジョンを掲げ、これからも様々な地域でカーボンクレジットの創出・販売を進めていくことが期待されます。これにより、環境問題への貢献だけでなく、持続可能な農業の確立が実現することでしょう。
最新のプランや進捗については、Green Carbonの
公式ウェブサイトで随時更新されますので、ぜひチェックしてください。