バングラデシュに新たな交通の扉、ジャムナ鉄道橋が完成
2025年3月18日、バングラデシュにおいて新たな鉄道の要衝である「ジャムナ鉄道専用橋」が開業しました。この橋は、海外の技術合作によるもので、JFEエンジニアリング株式会社、株式会社大林組、および東亜建設工業株式会社の共同体によって建設されました。
プロジェクトの背景と意義
このプロジェクトは、2020年8月に開始され、全長6,452メートルの鉄道専用橋が建設されました。特に注目すべきは、ジャムナ河川上にある4,800メートルの鋼下路トラス橋であり、これにより鉄道の利便性が飛躍的に向上します。従来、列車が渡河するのに20分かかっていたのが、今後はわずか3分に短縮されることになります。これにより、物流の効率が大幅に向上し、バングラデシュ国内やその周辺国の経済発展に寄与することが期待されています。
世界的な試練を経て
プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響で世界が困難な状況にある中でも計画通りに進行しました。さまざまな課題を乗り越え、約定工期内での完成を果たしたことが高く評価され、エンジニアリング協会より「エンジニアリング功労者賞(国際貢献分野)」も授与されることになりました。
今後の展望
ジャムナ鉄道橋の開通は、バングラデシュの物流網を一新する重要なステップであり、地域経済の発展を大いに後押しする存在となるでしょう。また、JFEエンジニアリングは、今後もアジアを中心とした地域や、アフリカ、中南米などでの交通インフラ整備を通じて各国の経済発展に貢献していくとしています。
施工概要
プロジェクトの名は「ジャムナ鉄道専用橋建設事業(WD1)」となっており、主要な項目は以下の通りです:
- - 施工場所: バングラデシュ人民共和国 シラジガンジ県およびタンガイル県
- - 工期: 2020年8月から2024年8月の48カ月
- - 内容: 鉄道専用橋の新設工事、鋼下路トラス橋などの工事が含まれています。
まとめ
バングラデシュのジャムナ鉄道橋の完成は、地域の人々にとって新たな可能性を開くものであり、経済発展や国際貢献においても重要な役割を果たすことが期待されています。これからも、日本の技術が世界中で貢献できることに胸が高まります。