STiVとBoxが結ぶ新しいナレッジ管理の形
最近、太陽ホールディングス株式会社の子会社であるファンリードが開発した法人向けSaaS型AIナレッジマネジメントシステム「STiV」が、Box社のエコシステムソリューションへの登録を果たしました。この連携により、社内外のデータ活用が飛躍的に向上し、特に規制が厳しい業界でも、より安全かつ効率的なドキュメント連携が実現します。
STiVの基本機能とは?
STiVは、大量のデータに対して横断検索やチャット形式での応答、文書生成などを一つのプラットフォームで実現するサービスです。独自のセキュリティ環境が整備されており、特に法規制への対応が求められる製薬業界での利用が多いのが特徴です。実際、STiVを利用する企業の約9割が製薬企業となっています。
このハイレベルなセキュリティにより、データの正確性と一貫性を求められる業界でも安心して使用することができています。製薬業界では、例えば製造受託機関において、データの授受においてBoxが広く活用されており、その流れに乗じてSTiVとBoxの連携が実現しました。
Boxとの連携による利便性
この度のBoxエコシステムソリューションへの登録により、STiVとBoxはさらにシームレスに連携することが可能になります。STiVのチャット機能や検索機能は、Box内の契約書や研究データ、品質管理文書などの多様な非構造化データにも適用されます。これにより、必要な情報を瞬時に引き出すことが可能となり、業務の効率化が期待されます。
ファンリードが提供するSTiVのBox連携機能は以下の通りです:
- - 複数の生成AIとRAG検索機能を組み合わせて、社内外データをワンプラットフォームで活用
- - Box内の重要文書を全文検索し、高精度な回答を生成
- - Box上で設定されたアクセス権が同期され、許可された範囲内で回答生成が可能
Box Japan 社長のコメント
Box Japanの佐藤範之社長は、ファンリードのSTiVとBoxの連携を非常に歓迎しており、特に「人と組織の働き方の変革」を目指しているBoxのミッションが、STiVと合致する点を強調しています。この連携が製薬業界やライフサイエンス業界での業務効率化に寄与することを期待しているとのことです。
STiVが解決する課題
STiVは太陽ホールディングスグループが直面していた、業務の属人化や生産性の低下といった問題を解決するために開発されたサービスです。特に高い専門性が求められる業務では、個別の経験やノウハウに依存することが多く、知識共有が進まない問題が顕著でした。STiVはこれを打破し、生成AIを通じて組織全体でのノウハウ共有と技術継承を促進します。
太陽ホールディングスとファンリードについて
太陽ホールディングスは、電子機器に用いられる化学品の開発・製造を行うリーディングカンパニーであり、医療・医薬品事業にも力を入れています。ファンリードは、グループ内外のビジネスをデジタル領域から支援するIT企業として、製造業や製薬業のDX支援に取り組んでいます。
最後に
今回のSTiVとBoxの連携は、ナレッジ管理やデータ活用の新たな方向性を示す一歩であり、企業のデジタルトランスフォーメーションに向けた重要なスキームとなることでしょう。今後も双方の協力を通じて、さらなる業務の効率化と価値向上が期待されます。