トヨタ、ESG調査で首位
2025-10-03 16:24:22

トヨタがESGブランド調査で首位回復、環境における高評価が光る

トヨタ自動車、ESGブランド調査で総合首位に



2025年10月3日、日経BPは「第6回ESGブランド調査」の結果を発表しました。この調査は企業のESG(環境・社会・企業統治)活動に対するイメージを探るもので、トヨタ自動車が見事に総合首位に復活しました。昨年は不正問題の影響で順位を落としていましたが、今年は完全にその評価を戻した形です。

調査の概要



この調査は、2025年5月29日から6月29日の間にインターネットで実施され、560の主要企業ブランドに対する一般の消費者やビジネスパーソンの評価が集められました。有効回答数は2万1000件に達し、信頼性の高いデータが得られました。ESGの四つの主要な要素、すなわち「環境」「社会」「企業統治」に加え、企業の誠実さを測る「インテグリティー」も評価基準に含まれています。

トップ企業のランキング



今回の調査での総合順位は以下の通りです。

順位 企業・ブランド名 指数
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1 トヨタ自動車 97.0
2 パナソニック 81.5
3 サントリー 79.9
... ... ...

トヨタ自動車は、昨年の調査で6位に落ち込んでいましたが、環境部門での高いスコアにより首位に返り咲きました。特に、カーボンニュートラルや脱炭素への対応、再生可能エネルギーの推進において高評価を受けています。具体的には、環境教育への取り組みや省エネの推進がその評価の根拠となっています。

パナソニックとサントリーの躍進



総合2位にはパナソニックが入り、昨年の9位からの大幅な上昇を果たしました。環境部門で3位、社会部門で4位、企業統治部門で13位を獲得しており、全体的な評価が高いことが特筆されます。個別項目では、リモートワークの推進や労働時間の削減といった働き方改革に関する高評価を受けています。

サントリーも昨年の10位から順位を上げ、総合3位にランクインしました。環境分野での評価が特に高く、大気や水、土壌の汚染抑制に力を入れていることが、消費者から支持される要因となっています。

今後の展望



この調査結果は、企業のESG活動に対する消費者の関心が高まっていることを示しており、各企業が持続可能な経営を実践する重要性を再確認させるものです。今後、ESGへの取り組みは企業の競争力を左右する要素となるでしょう。

日経BPの「日経ESG経営フォーラム」は、社会や産業におけるESG経営の理解促進を目的に、様々な調査や情報発信を行っています。現在247社が参加しており、企業の取り組みを後押ししています。

詳しい調査結果は「日経ESG」2025年11月号で紹介される予定ですので、ぜひご覧ください。


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株式会社 日経BP
住所
東京都港区虎ノ門4丁目3番12号
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