エディットフォースの増資
2021-06-30 16:00:21

エディットフォース株式会社が5億円の増資を完了し、次世代治療への期待が高まる

エディットフォース株式会社が実施した資金調達



最近、福岡市に本社を構えるエディットフォース株式会社が、第三者割当増資により5億円の資金を調達した。この増資は、田辺三菱製薬が運営するMP Healthcare Venture Managementなどが引受先となり、さらにはFFGベンチャー投資事業有限責任組合第2号や株式会社吉銘からも出資を受けることによって実現したものである。

このたびの資金調達で、エディットフォースは総額13億円を調達。代表取締役社長の小野高氏は、「大手製薬会社からの出資は、私たちの医薬品分野における技術に一定の評価を頂いた証です」とコメント。また、地元のふくおかフィナンシャルグループからの支援は、福岡に拠点を置く企業として大きな力になっていると強調した。

さらには、AMED(日本医療研究開発機構)が実施する創薬基盤技術開発事業にも、同社のRNA結合性PPRを用いた遺伝子治療開発プログラムが採択されるという嬉しい知らせも入ってきている。このプログラムは神経筋疾患をターゲットとしており、専門家からも今後の可能性に期待が寄せられている。

エディットフォースの技術



エディットフォースが持つ独自のDNA/RNA編集技術は、PPRタンパク質プラットフォーム技術と呼ばれる。この技術は、植物由来のPPRタンパク質を用いて、RNAやDNAの配列に特異的に結合し、遺伝子の発現を制御するものである。ヒトや酵母にも同様の機能があり、中村崇裕教授をはじめとする研究チームがそのメカニズムを解明してきた。

この技術を用いることで、細胞内外での遺伝子操作や改変が可能となり、応用範囲も広がると考えられている。この新たなアプローチは、特に難治性の疾患に対する治療法開発において、大きなブレークスルーになるかもしれない。

地元との連携



中小企業やスタートアップが次々と生まれる福岡市において、エディットフォースが成功を収めることは、地域の医療・バイオ産業の発展に直結するだろう。地元の投資家と連携しながら、共同研究の推進や国際的な大学との提携を進めていく意向が示されている。これにより、PPRタンパク質プラットフォームの技術を活かした医薬品のリリースが期待される。

今後の展望



エディットフォースは、調達した資金を基に技術の応用研究を加速させる計画だ。これによって、医薬品だけでなく、他分野への応用も見据えた革新的な開発が進むと予感させる。さらに、AMEDからの5年間の支援を最大限活用し、新しい治療技術の確立を目指す姿勢が伺える。

「私たちのビジョンは、遺伝子治療を通じて新たな治療の扉を開くことです。これからも技術を磨き、ブレイクスルーを追求していきます」と、小野社長は力強く語った。今後のエディットフォースの動きに注目したい。

会社情報

会社名
エディットフォース株式会社
住所
福岡県福岡市中央区天神1-9-17福岡天神フコク生命ビル4階
電話番号

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