CCCと雅昌文化が新たなアートの波を中国に
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)の子会社である蔦屋投資(上海)は、世界第2位のアート市場を誇る中国において、アート関連事業を行う雅昌文化(集団)有限公司とパートナーシップ契約を結びました。この提携により、両社はアートを活用した革新的な空間デザインの実現に向けた取り組みを強化していく予定です。
パートナーシップの背景と目的
中国のアート市場は近年急速に成長しており、CCCはこの潮流を捉えるための戦略的な動きを見せています。アート市場はアメリカに次いで世界2位の規模を誇り、そのシェアは18.4%に達しています。今回の提携は、アートを中心としたライフスタイルの提案や空間デザインを促進するため、双方の専門性を活かすことを目指しています。
この提携によって、CCCと蔦屋投資は、デベロッパーや商業施設、ホテル、マンションなどのクライアントに対し、独自のブックディレクションを行うことが可能になります。アートとライフスタイルを融合させたコンセプトを提供することで、利用者に新たな体験をもたらすことが期待されています。
アート体験を基盤にした新たな提案
提携の下、両社はアートを取り入れた空間を創出し、その魅力を最大限に引き出すことに注力します。アート作品を通じて、利用者の日常に彩りを加え、感動や知的欲求を満たすような場を提供することを目指します。専門スタッフによるコンセプトの策定から空間デザインまで一貫して行うことで、質の高いサービスを展開する予定です。
具体的な事例としては、すでに日本国内においてもリッチモンドホテルプレミア東京スコーレや芝パークホテルにおいてアートを融合させた空間デザインが展開されています。これらの成功事例を中国でも再現するることで、アート体験の仲介としての役割を果たす考えです。
提携の詳細な内容
このパートナーシップ契約において、蔦屋投資は以下の業務を行います:
- - CCCアートラボによるアートコーディネート業務
- - 蔦屋投資の専門スタッフによるブックディレクション
- - CCCデザイナーによる空間デザイン・ディレクション
一方、アートロンは顧客に対して蔦屋投資およびCCCのサービス内容を提案し、営業代行業務を行います。これにより、双方の強みを活かしてより総合的なサービスの提供が実現されます。
企業概要
CCCの100%子会社であり、中国での書店を運営しています。ブックディレクションや空間デザインの分野でも多岐に渡るサービスを展開しています。これまでに、杭州、上海、成都、青島、深圳などで複数の店舗を開業しています。
1993年に設立され、アートの総合企業として、様々な事業を展開しています。アート印刷やデジタル印刷、アートデータネットの分野に特化し、国内外で多くのクライアントにサービスを提供しています。
この新たなパートナーシップを通じて、アートに富んだライフスタイルの提案が、中国全土でどのように実現されていくのか、今後の展開に注目が集まります。