日本初のAI搭載四足歩行ロボット「HLQ Pro」
東京大学発のベンチャー企業である株式会社Highlandersが、新たに開発した四足歩行ロボット「HLQ Pro(エイチエルキュープロ)」のベータ版提供を開始しました。このロボットは、危険な不整地や人が立ち入れない場所で、大型機器の運搬を自動化する目的で設計されています。2023年5月12日からの提供開始で、スーパーなどでの実証実験が進められます。
1. HLQ Proの特長
「HLQ Pro」は、約60kgの重量を誇りながらも、独自の堅固なフレームと高出力なアクチュエータを搭載し、高い機動力と安定性を兼ね備えています。特に、不整地や段差の多い地形での移動を得意としており、消火器や化学剤検知器といった重い機材も安全に搭載することが可能です。
1.1 高い踏破性と機動力
四足歩行機構を活用した「HLQ Pro」は、砂利や瓦礫、傾斜地などの難所でも安定して移動することができます。この特性により、従来の車輪型ロボットでは越えられない狭い空間でも活躍することが期待されています。
1.2 AIによる自律制御
HLQ Proは、強化学習を用いたAI制御アルゴリズムを備えています。このシステムにより、ロボットは障害物を感知し、リアルタイムで歩行パターンを最適化することができます。これにより、人間が触れられない危険なエリアでの自律移動が実現されています。
1.3 防塵・防滴仕様
防塵や防滴性能を有しており、IP54相当の設計により、粉塵や雨の降る屋外でもスムーズに機動できます。さらなる耐久性を持つことで、厳しい環境下でも連続して任務を遂行可能です。
2. 使用対象及び今後の展望
「HLQ Pro」は消防・防災機関や化学プラント事業者、インフラ管理企業を中心に導入を進めています。危険な環境での作業を安全に行うことができるため、従来の作業者による危険な重労働を代替する可能性があります。
今後、2026年内には正式版のリリースを目指しています。これにより、さらに多くの現場での運用を促進し、業務の安全性と効率を向上させることが期待されます。
3. ベータ版提供プログラム
今回のベータ版提供プログラムでは、HLQ Proを実際の現場で試用したい企業に機会を提供しています。特に、危険エリアでの管理を行う企業には、当社の技術者による導入支援が行われるほか、現場でのフィードバックをもとに改良を続けていく方針です。このプログラムへの応募は公式ウェブサイトから受け付けています。
4. 会社概要
株式会社Highlandersは、2023年5月に設立された企業で、ヒューマノイドや四脚ロボットの開発を主な事業としています。東京に拠点を持つ同社は、技術革新を通じて未来の労働環境を変革していくことを目指しています。
【お問い合わせ先】
株式会社Highlanders 広報担当
TEL: 080-6303-4685 (受付時間: 月〜金 10:00〜19:00、土日祝 10:00〜19:00)
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