KDDI本社に自律搬送ロボット「カチャカプロ」が導入される
近年、業務の効率化が求められる中、KDDI株式会社が自律走行搬送ロボット「カチャカプロ」を導入しました。本社オフィスにおけるこの取り組みは、社員の業務負担を軽減し、効率を向上させるための重要なステップです。
導入の背景
KDDIは、東京都港区に位置する本社ビルで、日々行われる社内メール便の搬送業務を自動化することを目指しました。従来の業務では、多層階のビル内を跨ぐ作業が多く、これが社員にとって大きな負担となっていました。この負担を軽減するために、プリファードロボティクスの「カチャカプロ」が選ばれ、導入が進められました。
自律搬送ロボット「カチャカプロ」の仕組み
導入された「カチャカプロ」は、次のような業務を自律的に行います。
配達フロー
1. メール室で人が棚の鍵を開け、郵便物をセットします。
2. その後、該当フロアのメールボックスまで自走します。
3. メールコーナーで人がロボットから荷物を取り出します。
集荷フロー
1. メールコーナーのポストに集荷物を人がセットします。
2. 再度、人が棚の鍵を開けてカチャカプロに郵便物をセットし、メール室へ搬送します。
この設備には、エレベーターとの自動連携機能も搭載されており、カチャカプロは各フロア間を移動する際に自らエレベーターを呼び出して乗り降りします。
今後の展望
KDDI本社では、2025年7月から1台のカチャカプロが稼働を開始しており、将来的には最大5台体制での本格運用を予定しています。プリファードロボティクスは、オフィスビルだけでなく、宿泊施設や医療機関、工場など多様な環境においてもこの技術を拡張し続け、ラストワンマイルの自動搬送を実現していく考えです。
株式会社Preferred Roboticsの概要
この会社は、2021年11月に設立され、東京都千代田区で業務用の自律移動ロボットを開発・販売しています。プリファードロボティクスは、AIスタートアップのPreferred Networksの子会社であり、深層学習技術を活用したロボットの開発に注力しています。「すべての人にロボットを」というビジョンのもと、業界内でのポジションを確立し続けています。
まとめ
KDDI本社における自律整理搬送ロボット「カチャカプロ」の導入は、業務の効率化だけでなく、働き方の改革にも貢献するでしょう。これにより、今後のビジネス環境がどのように変わっていくのか、目が離せません。プリファードロボティクスの今後の展開にも期待が高まります。