湘南ベルマーレとカマンが進める廃棄物ゼロスタジアムプロジェクト
神奈川県にあるレモンガススタジアム平塚で、廃棄物削減を目指す新たなプロジェクトが始まります。この取り組みは、株式会社eiicon、株式会社カマン、株式会社湘南ベルマーレの共同事業として行われるもので、2024年11月30日から実証実験が開始されます。この実験ではリユース容器を活用し、廃棄物ゼロスタジアムを実現することに挑戦します。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、神奈川県が主催するオープンイノベーション促進プログラム「BAK2024」に基づいて進められています。県内の大企業とベンチャー企業の連携を強化し、脱炭素推進に関連する事業の実現を目指しています。特に、廃棄物ゼロのスタジアムを目指すカマンの「Megloo」システムが注目されています。このシステムは、飲食店やキッチンカーでの使い捨て容器の使用を減らすため、リユース容器のシェアリングサービスを提供します。
RF ID技術の導入
実証実験の核となるのは、RFID技術の導入です。この技術により、リユース容器の返却状況をリアルタイムで監視し、効率的な在庫管理を実現することが可能になります。観客はスタジアム内で容器を返却する際、あるボックスを使って回答型の投票を行いながら、自然に容器返却に参加できる仕組みも用意されています。
実証実験の具体的内容
2024年11月30日の明治安田J1リーグ第37節、湘南ベルマーレ対横浜F・マリノスの試合において、約36店舗がリユース容器を使用したメニューを提供します。この実験では、試合当日に5,000個の使い捨て容器の削減を目指し、100kg以上の廃棄物と0.5トンのCO2削減を見込んでいます。さらに、この取り組みを46試合にわたり継続することで、年間2トン以上の廃棄物削減と10トンのCO2削減が期待されています。
未来への展望
今後、このプロジェクトは湘南ベルマーレのみならず、全国のJリーグの試合やそれ以外のスポーツイベントにも展開される予定です。使い捨て容器の使用を減らすことにより、持続可能なリユースの仕組みを構築し、地球環境に配慮したイベント運営を実現していくことを目指しています。
取材のお問い合わせ
本実証事業に関する取材や問い合わせは、株式会社湘南ベルマーレの広報担当までご連絡ください。試合取材を希望される方は、別途登録が必要となりますのでご注意ください。
この取り組みは、環境問題に対する関心が高まる中、参加企業が協力して新たな解決策を模索している一例と言えます。廃棄物ゼロスタジアムの実現を通じて、地域社会や環境に貢献するこのプロジェクトに期待が寄せられます。