Sapeet、ハピネス・アンド・ディと業務提携
株式会社Sapeet(以下、Sapeet)は、東京都中央区に本社を置く株式会社ハピネス・アンド・ディ(以下、ハピネス・アンド・ディ)との業務提携契約を締結しました。この提携により、双方の事業発展だけでなく、小売業界における販売員のエンパワーメントを加速し、業務効率の向上を図ることが目指されています。
業務提携の背景
Sapeetは「ひとを科学し、寄り添いをつくる」という理念のもと、人材のエンパワーメントに特化したAI技術を展開しています。AIの活用は、業務の効率性を高め、コスト削減や売上成長に寄与するための重要な手段とされています。
一方、ハピネス・アンド・ディは現在、主要商材の転換を図っており、特に宝飾品に力を入れています。これに伴い、販売員の教育体制の強化や商品知識の向上が求められています。今回の提携は、専門的な教育をAIで支援することで、販売員のモチベーション向上や接客スキルの向上を目指します。
課題解決へのアプローチ
小売業界には、以下のような教育・接客に関しての課題があります。
- - 座学で学んだ内容が忘れやすく、実践に活かせない。
- - OJTに依存すると指導の質が店長に依存し、業務負担が増える。
- - 新人の早期立ち上がりに時間がかかり、離職につながる。
- - BtoCの接客は標準化が難しく、優秀な販売員の手法を再現するのが困難。
これらの課題に対して、Sapeetとハピネス・アンド・ディはAIを活用し、具体的な教育メソッドを提供することで、解決を図ります。特に、ハピネス・アンド・ディは、販売員のスキルアップを目的とし、報酬制度や教育プログラムを整備しており、その中でSapeetのAI技術を導入します。
提携の具体的な取り組み
業務提携の内容として、ハピネス・アンド・ディは以下のような施策を進める予定です。
- - 本部の販売戦略を現場に効果的に浸透させる。
- - 店長やエリアマネージャーの教育最適化を図る。
- - 新規採用販売員を迅速に戦力化する施策を実施。
- - トップ販売員の接客ノウハウを後輩に継承する仕組みを作る。
これに先駆け、ハピネス・アンド・ディは全店舗でSapeetのAIロープレ研修を導入し、研修実施率が84.3%に達しました。教育を受けた販売員の多くが接客スキルの向上を実感し、結果的に対象商材の売上が前期比160%に達しました。
研修の効果
AIロープレ研修では、販売員は以下のプロセスを経てスキルを向上させます。
1. 普段通りAI相手に接客を行う。
2. 接客マニュアルを学んだ後に再度AIロープレで挑戦。
3. スコア70点以上を目指す自習を行い、100点を取った販売員にはボーナスを支給。
この研修を通じて、実績のない販売員でも研修後に高額な売上を達成したり、ベテランの接客スキルの再確認が行われた事例が多数報告されています。
今後への展望
今後、Sapeetは「カルティ ロープレ」の新たなシーンやアバターを増やし、販売員教育のさらなる高度化を目指します。さらに、AIを活用したキャリア相談や面談を通じて、従業員の満足度や離職率の改善にも取り組む予定です。
両社はこの業務提携を通じて、より良い接客を実現し、顧客満足度の向上に寄与していくことを期待しています。