全国的な骨粗鬆症啓発活動の展開
近年、高齢化が進む中で、骨粗鬆症は日本における重大な健康問題の一つとして認識されています。特に治療を受けていない未治療患者の多さが課題視されており、この状況に対する新たな取り組みが始まりました。旭化成ファーマ株式会社と株式会社インターネットインフィニティーの2社は、2025年3月から、全国のケアマネジャーを通じて骨粗鬆症の診断・治療を促す啓発活動を実施することを発表しました。この活動は、骨粗鬆症の認知度を高め、患者の治療を促進することを目的としています。
啓発活動の概要
本活動の背景には、多くの高齢者が骨粗鬆症の治療を受けていない、または治療が中断されているという現実があります。ケアマネジャーは日常的に利用者やその家族と接するため、彼らを介した疾患に関する情報発信が不可欠です。旭化成ファーマとインターネットインフィニティーは、啓発活動用の研修キットやリーフレットを居宅介護支援事業所に提供し、ケアマネジャーから利用者や家族への情報提供を行うという方法を採っています。これにより、骨粗鬆症への理解を深め、受診を促すことができるのです。
有効性の検証結果
この啓発活動の効果を検証するため、インターネットインフィニティーが主催する専門ウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」の会員に対してアンケートが実施されました。その結果、366人のケアマネジャーのうち、資材を利用した175人の58%が利用者や家族に情報を配布したと回答。これにより、参加率は28%(約102人)と推算されました。
次に、実際に資材を配布したケアマネジャー331人を対象にした調査では、1242人の利用者の中で、既存の骨折歴があるにもかかわらず治療を受けていない方が636人。さらに、声かけや資材配布を受けた225人が医療機関を受診したとの報告がありました。この結果は、啓発活動が未治療の骨粗鬆症患者に新たな受診機会を提供する重要な手段であることを示しています。
今後の展望
この活動を通じて、ケアマネジャーは骨粗鬆症患者の早期受診や治療に貢献する役割を果たすことが期待されています。両社は、地域における医療と介護の連携を強化し、さらなる骨粗鬆症対策を推進していく方針です。高齢者の健康寿命を延ばすために、今後も様々な啓発活動を展開することで、より多くの患者を支援していくことが重要です。
企業プロフィール
旭化成ファーマ株式会社
旭化成ファーマは、医療用医薬品および診断薬の開発を通じて、人々の健康と生活の質を向上させることを目指しています。企業のミッションは「ひとりひとりの“いのち”に真摯に寄り添い、豊かなアイデアと確かなサイエンスで、未解決の医療ニーズを解決する」とのことです。また、2026年4月1日には社名を旭化成セラピューティクス株式会社に変更予定です。
株式会社インターネットインフィニティー
インターネットインフィニティーは、全国のケアマネジャーが登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営し、リハビリ型デイサービス「レコードブック」を展開しています。健康寿命を延ばすためのさまざまなヘルスケアサービスを提供しており、2018年以降はメディカル事業にも注力しています。