えごま油の新たな健康価値が注目を集める
1988年に日本で初めてえごま油の食用化に成功した株式会社太田油脂は、その健康オイルとしての可能性を探求し続けています。このたび、東京工科大学との産学連携による新しい研究が発表され、えごま油の有する健康効果に新たな光が当てられました。
えごま油を支える栄養成分
えごま油には特にオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)が多く含まれており、これは皮膚の健康をサポートする栄養素として知られています。オメガ3脂肪酸は美肌効果が期待されており、注目を集めています。しかし、えごま油の持つ力はそれだけにとどまりません。今回の研究では、太陽光線による皮膚の老化を抑える可能性に焦点が当てられました。
光老化とそのメカニズム
皮膚の老化には生理的なものと光によるものの2種類があります。特に光老化は、太陽光に含まれる紫外線によって引き起こされるもので、活性酸素が細胞内で生成されることによって進行します。この現象は、シワやたるみの原因となり、多くの人々が悩む問題です。
研究の成果とその意義
東京工科大学との共同研究から新たに明らかになったのは、えごま油が紫外線B波(UVB)による皮膚細胞のダメージを抑えることです。具体的には、えごま油が表皮細胞にUVBを照射した際に、細胞内の活性酸素の増加を抑制し、真皮の繊維芽細胞によるコラーゲンの合成量を低下を有意に抑えることが示されました。これにより、えごま油を皮膚に塗布すると、UVBによる損傷を和らげ、光老化の進行を防ぐ可能性があることが示唆されています。
特許出願と今後の展望
今回の研究結果は2018年5月に特許を申請しており、今後の進展が期待されます。太田油脂は、えごま油のパイオニアとして、今後もその有用性を検証し続け、世界中の人々に健康と笑顔を届ける新たな価値を創造していく方針です。
会社概要
【代表者】太田 健介
【創業】明治35年4月
【設立】昭和22年4月
【資本金】45,000,000円
【事業内容】主に油脂製造、加工及び販売
【URL】
太田油脂の公式サイト
こうした研究により、えごま油の新たな機能が確認されたことで、今後の健康商品としての可能性が広がることが期待されています。