ベスタクト・ソリューションズ、FA市場向け高信頼性リレー新機種追加で生産性向上に貢献

ベスタクト・ソリューションズ、FA市場向け高信頼性リレーで生産性向上に貢献

安川グループの株式会社ベスタクト・ソリューションズ（本社：福岡県行橋市）は、FA市場向けの高信頼性リレーにおいて、新たな展開を見せています。2022年に3機種を市場投入した同社は、2023年2月1日、プラグイン型リレーにAC操作型を追加、ラインナップを強化しました。

長年、鉄道や電力、鉄鋼といった過酷な環境下で培ってきた信頼性の高い技術を基盤に開発されたこれらのリレーは、FA市場における制御盤の課題である接触不良問題の解消に大きく貢献します。接触不良によるダウンタイムや交換頻度の減少は、設備メンテナンスコストの削減に直結し、企業の生産性向上に繋がるでしょう。

特に、産業用ロボットやサーボモータ＆コントローラ、インバータで世界トップクラスのシェアを誇る安川電機のブレーキ付きサーボモータの推奨リレーとして採用されている点からも、その信頼性の高さが伺えます。

ベスタクトリレーの優位性

ベスタクト・ソリューションズは、パワーリードスイッチ「ベスタクト」をコア技術としています。一般的なリードスイッチと比較して、定格電流や電気的寿命において圧倒的な優位性を持ちます。

ベスタクトの特長:

高い定格電流: 特殊な接点構造と接点材料により、一般的なリードスイッチよりも大きな定格電流を実現。制御できる機器の幅が広がり、回路設計の自由度を高めます。
優れた電気的寿命: 特殊な接点は接点部の消耗を防ぎ、長寿命化を実現。リレー交換頻度の低減によるコスト削減に繋がります。
短い遮断時間: 接点が遮断する際に短い遮断時間を実現することで、接点部の消耗を防ぎます。グロー放電による遮断は、アーク放電に比べて接点の消耗が少なく、寿命が長くなります。
高い信頼性: 内蔵された不活性ガスにより、酸化被膜の発生を防ぎ、微小負荷のスイッチングにおいても極めて低い故障率を実現しています。
悪環境への対応: 湿気や油、粉じんのある環境下でも高い信頼性を維持します。

FA市場への投入背景

製造業における人手不足を背景とした自動化・省人化のニーズの高まりが、ベスタクト・ソリューションズがFA市場に参入した大きな要因です。FAシステムの普及に伴い、リレーの使用頻度も増加しており、高頻度使用にも耐えうる高信頼性リレーの需要が高まっています。特に、食品業界などでは、自動化システムの導入が進み、湿気や油、粉じんといった悪環境下でも使用できるリレーが求められています。

AC操作型を追加した理由としては、FAシステムにおいてAC電源を使用する顧客からの要望の高まりに応えるためです。これにより、ベスタクトリレーの適用範囲がさらに広がることが期待されます。

導入事例

既に多くの企業でベスタクトリレーが採用され、その効果を実証しています。

事例1：サーボモータブレーキ制御　湿度の高い環境下での接触不良問題を解消し、信頼性向上とメンテナンスコストの削減を実現しました。
* 事例2：野菜工場の野菜台座運搬　リレーの開閉頻度が高く、3ヶ月毎の交換が必要だった状況を改善し、交換周期の大幅な延長とコスト削減に成功しました。