株式会社ジェイエムインテグラルが岩国市でICTを活用した夜間当直体制を実証

株式会社ジェイエムインテグラルが実証する新たな医療体制

地域医療の持続可能性を確保するために、株式会社ジェイエムインテグラル（東京本社）は、山口県のデジタル実装モデル事業に採択され、岩国市での「ICTを活用した医療機関の持続可能な夜間当直体制構築事業」を開始します。この取り組みは、地域の医療機関が抱える問題を解決するために、オンライン当直医を通じて医師間の連携を強化し、地域医療の安定化を図るものです。

事業の背景と目的

岩国市では、夜間の救急医療や院内急変に対応する医師不足が深刻な問題になっています。特に小規模な医療機関では、当直医の確保が困難になりがちで、医療提供体制が脆弱化しつつあります。岩国市の地域医療計画によると、医師の高齢化や新規医師が増えないことが、持続可能な医療提供体制の確立に対する大きな課題として挙げられています。これに対してジェイエムインテグラルはICTの活用により、医師の負担を軽減し、地域医療の安定化を目指します。

実証事業の概要

このプロジェクトでは、岩国市内のいくつかの医療機関が協力し、医師たちの負担軽減を図ります。中核医療機関に勤務する医師と連携した医療機関の医師が、夜間当直業務を遠隔で支援できる仕組みを構築します。具体的には、オンラインでの当直連携を行い、複数の医療現場での受診対応を効率的に行うことを目指します。これにより医師のリソースを最適化し、限られた人材を最大限に活用する方策を評価しています。

参加医療機関と連携体制

本取り組みは、岩国市医療センター医師会病院、岩国市立美和病院、岩国みなみ病院と連携し、医師たちが各々の専門性を活かしながら夜間当直体制を強化するための実証を行います。地域における医療の確保と責任分担の見直しが急務であり、他の自治体にも今後の展開が期待されます。

代表の期待

株式会社ジェイエムインテグラルの代表、和泉大志氏は、故郷で医療の発展に貢献できる機会を大変嬉しく思っています。地域医療の現状を改善するための取り組みに誇りを持ち、この事業を通じて地域に安定した医療を提供するための支援を続けていくと語っています。

株式会社ジェイエムインテグラルについて

株式会社ジェイエムインテグラルは2021年に設立され、地方自治体向けの検査業務支援や医療関連サービスを提供しています。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、地域の医療環境に適したソリューションを模索し、医療のデジタル化支援や人材確保を進める「ふるさと診療」事業などを展開しています。

今後、ジェイエムインテグラルは地域の実情に即した医療の提供を目指し、さらなる取り組みを続けていくことでしょう。