AIさくらさんが自動化する長浜市役所の電話業務
滋賀県長浜市では、市民サービスの向上を目指して、AIさくらさんを導入する実証実験が始まります。この取り組みは、令和6年度の長浜市DX実証実験プロジェクトの一環として進められ、AIの力を借りて地域課題に取り組む新たな試みです。
AIさくらさん導入の背景と目的
長浜市は、地域課題の解決や市民サービスの利便性を高めるためにデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進しています。このプロジェクトでは、株式会社ティファナ・ドットコムが提供するAIさくらさんが選ばれました。このAIは、市民課、しょうがい福祉課、環境保全課での電話業務を担当し、これまで多くの問い合わせを受けている業務を自動化し、市役所職員の業務を効率化することを目指しています。
AIさくらさんの具体的な役割
AIさくらさんは、様々な市民からの問い合わせに即座に応じることが可能です。具体的な業務内容は以下の通りです:
- - ゴミの分別に関する案内
- - 戸籍の届出手続き
- - コンビニ交付が可能な証明書の発行
- - マイナンバーカードの交付など
- - しょうがい福祉サービスに関する情報提供(障害者手帳の申請や各種サービスの案内)
このように、AIさくらさんは市民に迅速かつ的確なサービスを提供することができます。その結果、職員は電話対応以外の業務に集中し、より高いサービス品質を提供することが期待されています。特に、AIさくらさんは24時間対応が可能なので、市民は時間を気にせずいつでも問い合わせができます。
今後の展望
実証実験は2024年12月から2025年2月の間に行われます。市民参加型のこの取り組みは、実際の利用者からのフィードバックを受け、AIさくらさんの応答精度を高めることにもつながります。また、AIとの会話データを分析し、実際に市民が求めるニーズに応じたサービスの提供を目指します。これにより、市役所は市民の期待に応える体制を整え、満足度の向上にもつながるでしょう。
AIさくらさんとその特長
AIさくらさんは、顧客が特別な設定や調整を行うこと無く、簡単に利用できる対話型AIです。「あなたの隣にAIさくらさん」をテーマに、企業や自治体のDXを助ける役割を担っています。その特長として、最新のAI技術を活用し、短期間でクライアントの業務に合わせてカスタマイズ可能です。また、運用・メンテナンスは完全自動化されており、管理者の手間を大幅に軽減します。
会社概要
株式会社ティファナ・ドットコムは、東京都目黒区に本社を置く技術企業で、2000年に設立されました。企業理念「WebとAIの力で世の中を笑顔にする」に基づき、ウェブ制作からAI開発まで幅広く取り組んでいます。AIさくらさんは2016年にリリースされ、現在では多くの企業や自治体に導入されています。
長浜市におけるAIさくらさんの導入は、地域の自立したサービス提供の形を変革するための重要な一歩となるでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。