UMEHARA KAZUHIROの個展「Asemic Painting」
アート愛好家の皆様に嬉しいニュースです。2025年2月1日から2月14日まで、広尾に位置する「Amalgam Art Gallery」にて、梅原和宏(UMEHARA KAZUHIRO)の個展「Asemic Painting」が開催されます。この展示は、梅原の非具象的アプローチを通じて、観客に新たな視点をもたらすことを企図しています。
「Asemic」という独特のコンセプトは、言葉や意味を持たない表現でありながらも、観る者に何かを感じさせる力を秘めています。梅原の絵画は、具象的なモチーフから解放され、色や形、線が生き生きと対話を繰り広げます。この非具象的なアプローチは、1940年代のアメリカ抽象表現主義からの影響を色濃く受けつつ、それに自身のスタイルを昇華させていると言えるでしょう。
アメリカの抽象表現主義が情緒的かつ身体的な表現を追求していたのに対し、梅原は理性的なルールに基づき、より意識的な線を描き出します。彼の作品は、「オートマティズム」の対義語としての「アンチ・オートマティズム」をテーマにしており、抽象表現のこれまでの定義を問い直すことに挑んでいます。この展覧会では、モチーフのない中に存在する双方的な秩序感を楽しむことができます。
開催情報
- - 開催期間: 2025年2月1日(土)~ 2月14日(金)
- - 開館時間: 13:00 ~ 19:00
- - レセプションパーティ: 1月31日(金)17:00 ~
- - 休廊日: 月曜日から水曜日
梅原和宏について
梅原和宏は、1993年奈良県大和郡山市で生まれ、同志社大学神学部を中退後、イギリス・ブリストルに留学しました。帰国後は祖父が経営するミカサスポーツで、野球グラブの職人としての経験を積みましたが、コロナ禍を契機にアーティストとしての活動を本格化させました。彼が問いかけるテーマは、1950年代から70年代にかけてのニューヨーク派における抽象表現の終焉についてであり、新たな視点から抽象(非具象)作品を生み出しています。
過去の展覧会実績には、2023年の「春遊会」京王百貨店、2022年の個展「東急プラザ渋谷」、2021年の「現代アート注目の3人展」六本木ミッドタウン、そして2020年の「美術は抽象によってこの世界の本質に迫る」渋谷ヒカリエなどがあります。
Amalgam Art Galleryの情報
「Amalgam Art Gallery」は、2024年10月にオープンした新しいアートギャラリーです。東京の港区元麻布に位置し、広尾駅から徒歩8分という便利な立地にあります。ギャラリーの設計は37.874㎡の2階建てで、独特の展示空間が楽しめます。
興味のある方は、ぜひこの機会に梅原和宏の作品を通じて新たなアートの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。感覚と理性の交錯する非具象表現を体感する貴重なチャンスです。