日本初の零売薬局「セルフケア薬局」が誕生！医薬品購入の新選択肢

日本初、処方箋なしで医薬品が購入できる零売薬局の開設

2019年8月31日、東京都台東区に「セルフケア薬局雷門店」がオープンしました。これはSD C株式会社が展開する、処方せんなしで医薬品を購入できる零売薬局として日本初の試みとなります。この新しい薬局では、約7,300種類の医療用医薬品が薬剤師のカウンセリングを受けながら購入可能です。処方箋を持たずに医薬品を手に入れることができるため、急な体調不良や軽い症状の際に便利です。

零売薬局とは？

零売薬局とは、病院で処方される医療用医薬品の一部を、薬剤師の指導のもとで販売する薬局です。具体的には、約15,000種類の医療用医薬品の中から、処方箋なしで販売が許可された医薬品を取り扱います。これにより、利用者は病院に行かずとも必要な薬を得ることができるため、今までの病院中心の医療の在り方を変えつつあります。

医療費削減と健康増進の目指すもの

日本での医療費は年々増加しており、2016年度のデータによると、市販薬と同じ成分の薬が5469億円も医療機関で処方されています。こうした背景には、保険で安く医薬品を購入できる点や、安心感が寄与しています。しかし、健康保険組合連合会は最近、市販薬と同じ成分の花粉症治療薬を医療保険の適用から外すべきとの提言を行いました。これは医療費削減が日本にとって急務であることを物語っています。

SD C株式会社は、全国に零売薬局を展開することにより5469億円以上の医療費削減に寄与したいと考えています。さらには、病院に行けない場合でも、健康管理がしやすくなる新しい選択肢を提供することを目指し、セルフメディケーションの普及を図ります。

医薬品販売の歴史と新たな挑戦

零売薬局という医薬品販売方式は以前より存在していましたが、管理の煩雑さや副作用時の責任問題があり、一般的な薬局では浸透していませんでした。しかし、SD C株式会社は2016年から実証試験を行い、管理システムの構築や薬剤師の教育を進めたことで、これらの問題を解消しました。現在、延べ利用者数が8000人を超え、全国的な認知度も高まっています。