高齢者の生活を支える装具
2024-09-30 17:14:16

高齢者施設で高齢者の生活を支える「装具」出張サービスとは

脳卒中患者の暮らしを支える装具ラボSTEPs



脳卒中による要介護の必要性が高まる中、より良い生活を支えるために、神戸市西区にある装具ラボSTEPsは2024年9月から高齢者施設や自宅への出張サービスを開始しました。このサービスは、脳卒中患者や高齢者の生活の質を向上させることを目的としており、具体的なサポート内容やその背景についてご紹介します。

出張サービスの背景


厚生労働省の調査によると、要支援・要介護認定者は過去最高の694万人に上り、脳卒中がその原因の一つとされています。脳卒中患者は約111万人にも及び、そしてその多くは、退院後も適切に装具を使用できていない現状があると指摘されています。装具の購入件数は年間約3万3千件に対して、脳卒中患者の装具の作り替えはわずか3%に留まっています。このことから、脳卒中患者の中には「装具難民」と呼ばれる状態にある人も少なくないのです。

「装具難民」とは、必要な装具を適切に使用できず、相談先が見つからないまま不適切な状態で生活をしている方々を指します。このような状況を受けて、装具ラボSTEPsは高齢者施設や自宅を訪れることで、ユーザーの環境を理解し、より適切な装具を提案するサービスを充実させています。さらには、訪問リハビリや通所リハビリスタッフとの連携を強化し、装具難民の支援にあたっています。

装具ラボSTEPsの特長


装具ラボSTEPsは、生活に必要な装具を専門に扱っており、特にデザイン性・快適性・装着しやすさに重きを置いています。ユーザーの身体状況を踏まえ、個々のニーズや介護者の困りごとを丁寧にヒアリングし、装具の仮合せや調整に時間を掛ける姿勢が特徴です。

また、身体の計測から設計、作製まで一貫して担当者が行うため、細かな部分まで配慮された装具が提供されます。最近では3Dスキャナを取り入れ、効率的かつ環境に優しい製造プロセスも実現しています。

サービスの詳細


装具の出張サービスは、主に公式サイトの問い合わせフォームを通じて依頼を受け付けています。装具ユーザーだけでなく、リハビリスタッフやケアマネージャーからの要望も多いとのこと。依頼の内容は、装具の新規作製や修理、試着用装具のレンタルなど多岐にわたります。

今のところ、神戸市西区を中心に無償で出張サービスを提供しており、その範囲を超えた場合は、それに応じた出張料が発生します。高齢者施設や個人のニーズに応じた柔軟なサービスを展開しています。

代表者の思い


サービスを運営する三浦奈月さんは、13年間の義肢装具士としての経験から、在宅における装具のアフターフォロー不足が社会の大きな問題であると感じてきました。多くの義肢装具会社が病院業務に忙殺され、在宅のニーズに応える余裕がない中、自ら生活期に特化した会社を設立したのがこの出張サービスの始まりです。

「健康寿命を延ばし、生き生きと暮らせる社会を実現したい」。三浦さんの情熱が詰まったこのサービスは、高齢者や脳卒中患者の生活をより豊かにするための大きな一歩として注目されています。


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会社情報

会社名
装具ラボSTEPs
住所
兵庫県神戸市西区美賀多台5-9-1
電話番号
090-6232-5179

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