中山七里の新刊『とどけチャイコフスキー』解説
作家デビューから15年を迎えた中山七里氏が、新たな推理小説『とどけチャイコフスキー』を2025年11月7日に発表します。この作品は、彼のデビュー作『さよならドビュッシー』から始まった人気シリーズの第10作目にあたります。これまでに累計190万部を超える売上を誇るこのシリーズですが、新刊の舞台はロシア、モスクワとなります。
新刊の魅力
新作では、文化的鎖国状態にあるモスクワを舞台に、音楽院学部長が密室で殺された事件を追う音楽家・岬洋介が中心となります。彼は事件の真相を探る中で、自身のルーツにも迫る設定になっており、ファンにとっては見逃せない内容となっています。
あらすじ
物語は、ショパン・コンクールで5位に入賞した講師・ヴァレリーが、ロシアの文化制裁の影響に苛まれている中で始まります。彼は、生徒たちに海外アーティストの公演を通じて音楽の真髄を伝えたいと考えており、岬洋介に学内での演奏をお願いする。しかし、学院の学部長であるボリスはこの提案に猛反対していました。さらに、その晩、ボリス学部長が密室状態で謎の死を遂げてしまいます。
岬は、音楽家として、また友人たちを守るために事件の真相を追うことを決意します。事件の真相が明らかになるにつれて、物語は音楽と人間ドラマが交錯し、緊迫感を増していくことでしょう。
中山七里からのメッセージ
中山七里氏は、シリーズの10作目にしてようやく岬洋介のルーツと向き合う機会を得たと語っています。「実は『いつまでもショパン』の頃から、岬のルーツを語る設定があったのです」とのことで、待ち望んでいたファンには嬉しいニュースです。
作家としてのこれまでの歩みを振り返ると、中山氏は 1961年に岐阜県で生まれ、2010年に『さよならドビュッシー』でデビューを果たしました。以来、『いまこそガーシュウィン』や『連続殺人鬼カエル男』など多数の作品を発表し、幅広いジャンルでの活躍が光ります。
メディアへの露出
中山七里氏は、本作の発売にあわせて取材やテレビ出演の機会も設ける予定です。音楽と推理が融合した『とどけチャイコフスキー』の魅力を、ぜひ多くの方に伝えていただきたいと思います。
『とどけチャイコフスキー』
発売日:2025年11月7日
価格:1870円(税込)
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音楽ファンや推理小説ファンの方々にとって、待望の一冊になること間違いなしです。ぜひお楽しみに!