宮古島では新たな試みとして、ローカル5Gを利用した自動運転の実証試験が行われました。この実証試験は、ジャパンインテグレーション株式会社を中心に、株式会社エクトラや一般社団法人宮古島観光協会、ANAあきんど株式会社宮古支店などの関係者が協力し、「宮古島デジタル観光コンソーシアム」を結成して実施されました。
実証試験の目的と背景
宮古島市は、年間を通じて多くの観光客を迎え入れ、その中でもクルーズでの来島客が大勢いるため、交通手段の充実が求められています。同時に、島内の高齢化が進む中で、住民の移動手段にも大きな課題が存在しています。このような事情を受けて、自動運転車両によるオンデマンド型の移動サービスを実証し、交通の利便性を向上させることを目指します。
実証内容
このプロジェクトでは、市内に自営5Gコアを設置し、5-10km圏内の閉域ネットワークを構築しました。また、港湾や市街地をローカル5Gスポットで補強することで、高速かつ安定した通信環境を実現しました。
自動運転車両の運行にあたり、車載の負担を少なくするために、島内にMECノードを配置しており、これにより次世代ロボット制御プロトコル「zenoh」を使用した分散型Autowareシステムを構築。これにより、障害物や歩行者の予測、危険判断、経路再計算をオフロード化し、リアルタイム性を高めています。
実際の車両運行では、車載センサからの映像と路側カメラによる情報をMECで集約し、AIを活用して90%以上の精度で歩行者や障害物を認識。そして、迅速な停止・譲歩判断を車両に指示できるシステムが整備されました。これにより、1万msg/sを超える同報通信を実現し、瞬時に関係情報を処理・通知することが可能になっています。
期待される成果
この自動運転実証試験は、宮古島の交通インフラを改善するための重要なステップです。観光客だけでなく、島民の移動手段を確保することで、地域の交通課題を軽減し、持続可能な観光地としての発展を促進すると期待されています。今後の実用化に向けた取り組みが進むことで、宮古島が新たな交通インフラのモデルケースとなることを目指しています。
会社概要
ジャパンインテグレーション株式会社は、2013年に設立され、沖縄県宜野湾市に本社を構え、自治体コンサルティングや無線接続インターネットサービスなどを手がけています。この新たな試みも、地域社会のDX推進を目的にした事業の一環です。公式サイトは、
こちらから訪問可能です。
宮古島の魅力をさらに引き出すために、この自動運転プロジェクトがどのように進化していくのか、引き続き注目していきたいと思います。