ポーラが目の老化改善に関する最新研究を発表
株式会社ポーラは、2024年10月にブラジル・イグアスで開催される国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会において、目のたるみ改善に関する研究成果を紹介します。これは三生医薬株式会社との共同研究によって得られた成果です。
研究の背景と目的
加齢による顔の印象の変化は、特に目元に大きな影響を与えます。目の縦幅が小さくなることが老化の印象を強める要因として注目され、ポーラはこのテーマに取り組みました。評価に参加した272名の女性について画像解析を行ったところ、目周りの変化が全体の年齢評価に大きく寄与することが明らかとなりました。
研究方法と結果
出発点として、対象者の顔画像を解析し、加齢による目の縦幅の縮小を確認しました。その結果、基準となる35歳の平均評価と比較して、目の縦幅を縮小した女性の顔画像は46.5歳に評価されるなど、目元の老化が顔全体に与える影響が示されました。
この発見を基に、電子機器によるブルーライトの影響を調査しました。ブルーライトが神経伝達物質を分解するアセチルコリンエステラーゼの活性を高めていることが示され、特にサプリメントに含まれるマキベリーエキスとカシスエキスがこの活性を抑える効果があることが確認されました。これにより、まぶたの重さや目の開けやすさに改善をもたらすことができる可能性が示されています。
さらなる研究と発展
IFSCCでの発表は、ポーラにとっても非常に重要なステップです。世界中の化粧品技術者や研究者が集まる場で認められることで、今後の研究に対するさらなる信頼性を高めることが期待されます。
今後の展望
ポーラは今後とも、自社の研究開発機能を強化し、エビデンスに基づいた化粧品の開発に努めていく意向です。また、実際の製品化に向けたさらなる実証試験を進めることで、消費者のニーズに応えられるような美容施策を展開する計画です。
このように、ポーラは単なる化粧品提供に留まらず、化粧品技術の最前線を牽引し、科学的根拠に基づいた商品開発を通じて、美容業界の革新を目指しています。