取り壊しの危機から救え！伝土佐光孚の「源氏物語図屏風」復元プロジェクト

東京国立博物館が、古民家で発見された伝土佐光孚筆の「源氏物語図屏風」の修復を目的としたクラウドファンディングを開始しました。このプロジェクトは、2025年10月6日から12月19日まで資金を募り、目標金額は3,000万円です。興味のある方は、こちらからご覧ください。

プロジェクトの背景

2024年11月、東京都内の古民家で見つかった一対の屏風は、取り壊しの危機に直面しています。本作品は「源氏物語」の場面を描いた貴重な文化財として認識されることとなり、その保存が急務とされています。現地調査で判明したこの屏風は、両面がそれぞれ約160cmの高さと370cmの幅を持ち、金色の雲を背景に全18の異なるシーンを描写しています。

だが、保存状態は極めて悪く、蝶番は壊れており、絵具の剥落や猫による傷、虫食いが見受けられるなど、修復作業が必須です。国家からの支援は限られており、多くの文化財が修理を待ちわびているため、クラウドファンディングを通じて広く支援を呼びかけることにしたのです。

修復作業の目的

このプロジェクトは、単に作品を修復するのではなく、その過程を公開することで一般の人々に文化財の重要性を知ってもらうことを目指しています。『源氏物語図屏風』の修復がどのように行われるのか、その裏側に触れることで、文化の継承や美術への理解を深める機会となることでしょう。

クラウドファンディングの詳細

- プロジェクト名: 東京国立博物館｜価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
- URL: プロジェクトページ
- 目標金額: 3,000万円
- 募集期間: 2025年10月6日10時〜12月19日23時
- 資金使途: 「源氏物語図屏風」の修理費用

このプロジェクトでは、寄附金控除型と呼ばれる仕組みを採用しており、支援者には多様なリターンが用意されています。その中には、修理現場を見学できる特別体験や文化財に関する講演会、ステキな限定グッズも含まれています。

東京国立博物館について

東京国立博物館は日本で最も歴史のある博物館で、美術、考古、文化財に関する幅広い収蔵品を有しています。年間3,000件以上の文化財が展示され、訪れる人々に豊かな文化体験を提供しています。緑豊かな庭園もあり、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。

READYFORについて

「READYFOR」は2011年に設立された日本初のクラウドファンディングサービスで、これまでに多くのプロジェクトの支援に成功しています。文化芸術分野でも活発に活動しており、国の文化財の保存・活用に貢献する取り組みを行っています。

最古の文化財を未来に繋ぐためのこのクラウドファンディングプロジェクトに、ぜひご参加いただき、文化を支える一助となってください。