川西市と葛飾区が連携し「すららドリル」を導入
兵庫県の川西市と東京都の葛飾区が、AIを活用した学習支援事業の一環として、株式会社すららネットが提供する「すららドリル」を導入することになりました。これは、学習に不安を抱える中学生を対象にしたもので、放課後の時間を利用して基礎学力を養成することを目的としています。両自治体は、それぞれ2025年の5月と6月から「すららドリル」の活用を開始します。
個別最適な学びを提供
「すららドリル」は、AIが生徒一人ひとりの理解度に応じた問題を出題し、つまずき診断や難易度のコントロールを行います。このようにして個別最適な学習体験を提供します。さらに、対面で支援を行う学習支援指導員と組み合わせることで、生徒の学習意欲を高め、自律的な学びを促進します。
地域ごとの柔軟な支援
川西市では、市内の中学校の教室を利用した放課後支援を行います。一方、葛飾区では少人数制の個別対応型の支援を実施します。これにより、それぞれの地域の課題や子どもたちの状況に応じた柔軟な学習支援が期待されています。
教育格差の是正に向けた取り組み
すららネットは、企業との連携を通じて地域に根ざした学習支援を行い、教育格差の解消に取り組んでいます。教育事業を展開する株式会社サクシードとの業務連携により、全国の教育現場で学習支援指導員を派遣し、教師の負担を軽減しつつ、つまずきを抱える子供たちへの支援を充実させています。
AIによる学びの未来
「すららドリル」は、公立小中学校向けのAIドリル教材として機能し、国語・算数/数学・英語・理科・社会の5教科を、学年を越えてフレキシブルに学ぶことができます。この教材は、演習、確認、復習のサイクルを通じて、学力の着実な定着をサポートし、教員の負担を軽減する機能も備えています。
すららネットについて
株式会社すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」という理念を持ち、対話式のICT教材「すらら」や「すららドリル」を開発・提供しています。現在、全国2600校以上の学校や学習塾で利用されており、約25万人の児童生徒がその恩恵を受けています。特に、教育の機会が限られている不登校や発達障がい、経済的困難を抱える子どもたちにも、多様な学びの場を提供し、教育課題の解決に焦点を当てています。2017年には、EdTechスタートアップとして東証マザーズ市場(現在の東証グロース市場)に上場しました。
まとめ
川西市と葛飾区の新しい教育支援事業は、学習に対する不安を解消し、未来の学びを支える重要な一歩です。「すららドリル」の導入によって、個別最適な学びが実現し、自治体ごとのニーズに応じた支援が進むことで、より多くの子どもたちに自信を持って学ぶ機会が提供されることでしょう。