育児とスポーツが交差する「イクジアスロン大会」
育児は日常生活の一環であり、また一種のスポーツとも言えます。その考えを具現化したイベントが、パーソルホールディングス株式会社によって開催されました。東京に本社を持つ同社は、男性育休を取得するための風土づくりを進める「男性育休推進部」による「イクジ(育児)アスロン大会」を実施しました。この大会は、育児を「スポーツ」として捉え、参加者同士が楽しく競い合うことで、育児の価値を再認識してもらうことを目指しています。
イベントの実施概要
8月26日、19名の参加者が一堂に会し、育児に関する様々な課題にチャレンジしました。大会の内容は、家庭での育児を模したおむつ替えや抱っこ紐を使った抱っこの実演、さらには寝かしつけを意識したスクワットなど多彩です。これらの課題は、競技としてだけでなく、育児の実践的なスキルを磨く絶好の機会となっています。
大会のハイライト
参加者は赤ちゃん人形を用いて、おむつ替えや抱っこ、買い物袋を抱えたランニングを行い、最後にスクワットを10回。合計タイムと丁寧さで争いました。その結果、合計タイムで最優秀の成績を収めた金村 魁さんが金メダルを手にしました。金メダルは子どもたちが作った手作りという特別さも加わり、参加者の喜びを一層引き立てるものとなりました。
男性育休推進部の取り組み
「男性育休推進部」は、2023年12月に発足し、男性の育休取得を促進する活動を進めています。毎月のオンライン会議で子育ての悩みを共有し、仲間とともに知識やノウハウを交換する時間を設けています。現在、30名弱の部員が全国に広がり、コミュニティとしての交流も活発です。
また、2024年3月には「男性育休サポーターズ」を発足し、育児休暇を取得しやすい環境作りを進めています。皆がサポートする姿勢を示すため、ステッカーを制作して配布し、意識の向上を図っています。
参加者の声
金村さんは「育児は日々のコミュニケーションであり、楽しさを分かち合える」と話します。彼自身も育児を経験し、育休の重要性を強く感じています。
また、副部長の西迫さんは、「育児の魅力や経験を周囲に伝え、育休を取得しやすい環境を整えたい」と展望を語ります。彼自身も育休を取得した経験をもとに、多くの社員が前向きに育児に向き合えるようサポートを続けています。
最後に
パーソルホールディングス株式会社が先進的に取り組む「イクジアスロン大会」は、参加者だけでなく、その背後にある家族や仲間、さらには企業全体の意識を高める重要な機会となりました。育児を「スポーツ」と捉え、楽しむことで、より多くの人々が育児に専念し、充実した生活を送ることができる未来が期待されます。
この取り組みを通じて、育児と仕事の両立を応援し、今後もさらなる成長を遂げることを目指しています。