愛媛県特化型業務工数可視化アプリの開発
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社とVALT JAPAN社は、愛媛県の就労支援事業所向けに特化した業務工数可視化アプリの開発を発表しました。この取り組みは、「愛媛県特化型DX/BPOによる就労困難者デジタル支援モデル事業」の一環として行われており、デジタル技術を駆使することで、労働機会の拡大や賃金の向上を目指しています。
事業概要
2025年度を目指すこの事業の目的は、就労支援事業所の生産性を向上させることです。具体的には、業務の可視化を行い、就労サポートが必要な方々の特性に合わせた業務種類や作業時間を明確にするアプリを開発します。これにより、利用者の賃金向上や働く意欲の改善を図ります。
パーソルビジネスプロセスデザインは、これまでの経験やノウハウを活かし、VALT JAPANと連携して、ユーザーが操作しやすく、情報を豊富に可視化できるアプリの開発に努めます。アプリの導入は、VALT JAPANが管轄する愛媛県内の5つの就労支援事業所で行われる予定です。
アプリの機能
この業務可視化アプリは、タスクごとの時間計測や誰がどの業務についているかを明確にする機能があります。これにより、業務の進捗を管理したり、作業時間を分析したりすることが可能になります。
特に、次の2つの機能が注目されています。
1.
時間計測機能: Google App Sheetを利用し、各タスクの開始と終了をタイマーで管理。これにより、業務ごとの所要時間を把握できます。
2.
レポート・ダッシュボード機能: Looker Studioを活用し、時間を軸にしたデータ表示が可能。個々の生産性などが一目で分かります。
使いやすさを重視し、就労支援が必要な方でも直感的に利用できるようにデザインされています。実際にアプリを使用する事業所の方からのフィードバックを元に、開発を続け、必要な機能をアジャイルに追加していく予定です。
プロジェクトの背景
この取り組みは、愛媛県が推進する「トライアングルエヒメ」というプロジェクトの一環でもあります。本プロジェクトは、デジタル化を通じて地域の雇用を活性化し、就労支援を必要とする方々が働きがいを感じられる環境を構築することを目指しています。
VALT JAPANとパーソルビジネスプロセスデザインの役割
VALT JAPANは、障害や難病を抱える方々が積極的に社会で活躍できる場を提供することを目指しており、特化型DXプラットフォーム「NEXT HERO」を運営しています。パーソルビジネスプロセスデザインは、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)や業務デザインに強みがあり、双方の強みを生かして新たな雇用モデルの構築を目指します。
この取り組みは、地域の経済活動に貢献するとともに、就労困難者が社会で活躍できる環境の構築に寄与することが期待されています。愛媛県におけるこの新しい試みは、他の地域にとっても良いモデルケースとなるでしょう。