2025年6月20日、株式会社レンタルのニッケンをはじめ、三菱オートリース株式会社、中部国際空港株式会社の3社が協力して、中部国際空港の制限区域内における3輪EVの試験運用を開始しました。この試験運用は、空港関係者を対象に行われ、関心の高い分野である運用効率や環境性能を立証することを目指しています。
1. 試験運用の目的と背景
3輪EVの試験運用は、2024年6月に空港制限区域での3輪車両の使用が可能になったことを受け、その有用性を検証するために実施されます。特に、4輪EVにはない小回りの良さや機動性を活かしたいというニーズから発展したこのプロジェクトは、空港の脱炭素化にも寄与することを期待されています。
2. 具体的な運用内容
試験運用は2025年6月18日から始まり、約1か月間、参加事業者に3輪EVを貸与する形で行われます。業務での使用を通じて、加速性能や環境配慮、コストメリットなどの利点と、航続距離や充電の手間などの課題を直接体感してもらうことが目的です。
3. 説明会・試乗会の開催
試験運用に先立って、2025年6月17日に中部国際空港で説明会と試乗会が行われました。このイベントでは、貸与される3輪EVの詳細や運転方法について説明し、参加者が実際に試乗することで、運用に向けた理解を深めてもらいました。参加者からは、スムーズな加速や小回りの良さに対する高い評価が寄せられ、一定の荷物も運べる利便性が求められていることも確認されました。
4. 今後の展望
試験運用を通じて収集されたデータは、3輪EVの性能を分析し、今後の運用における可能性を探る上で重要な役割を果たします。レンタルのニッケンと三菱オートリースはこのデータを基に、3輪EVの運用に向けた枠組みを検討していく計画です。空港内での交通手段として、より快適で効率的な交通環境の実現を目指します。
中部国際空港におけるこの新たな取り組みは、持続可能な交通手段の選択肢としての3輪EVの位置付けに寄与することでしょう。今後の進展が楽しみです。