ファンタジー作品の金字塔が再登場
クリスマスシーズンが近づく中、ファンタジー作品の名作『ナルニア国物語1ライオンと魔女』が早くも重版されることが決まり、多くの読者の注目を集めています。11月28日に新潮文庫から発売された本書は、「指輪物語」や「ゲド戦記」と並ぶ世界三大ファンタジーの一角として、多くの人々に愛されてきました。2019年には全47カ国以上に翻訳され、累計販売部数が1億2千万部を超えるなど、その人気は衰えを知らないのです。
書店での展開
本書は、丸善の京都本店でも特別展開が行われています。ここでは名作新訳コレクション「新潮文庫Star Classics」の10周年を祝うフェアが開催されており、『灯台へ』や『おちゃめなパティ』とともに本書が紹介されています。定番のファンタジー級の作品が並ぶ中、店頭で直接手に取ることができるのは、ファンにとって大きな喜びです。
クリスマスプレゼントにぴったり
本書は、特にクリスマスプレゼントにうってつけの一冊です。赤いカバーがこの季節感を引き立て、物語の中にはサンタクロースも登場します。物語では、ナルニアの子どもたちと悪い魔女との戦いが描かれており、この不思議な世界への冒険が子どもから大人まで楽しめます。誰もが持つ「魔法の扉」の夢を叶えてくれるこの本は、クリスマスシーズンの贈り物に最適です。
魅力的な物語の内容
物語は、ルーシーという名前の末っ子が衣装ダンスを通じて別世界であるナルニアへと迷い込むところから始まります。ナルニアは白い魔女が支配する常冬の国。人間の世界から来た四人の王と女王によって、魔女が滅ぼされるという伝説に命を懸けるルーシーたちが、様々な冒険を繰り広げる様子が描かれています。
美しい挿画と共に読みやすく翻訳された本書は、ファンタジーの傑作として高く評価されています。「光を取り戻すことができるのか?」というテーマのもと、ルーシーたちが懸命に苦労する様子が、読者の心をつかむのです。
著者と訳者の紹介
「ナルニア国物語」を書いたC・S・ルイスは、1898年に北アイルランドのベルファストで生まれた小説家です。彼は英文学者でもあり、ケンブリッジ大学で教授を務めました。多くの名著がある中で、1942年に発表した『悪魔の手紙』は世界的なベストセラーとなり、1950年に「ナルニア国物語」第1巻を世に送り出します。
その後も彼は多くの賞を受賞し、特に1956年には児童文学としての圧倒的な魅力からカーネギー賞を受賞しました。
一方、訳者である小澤身和子は東京大学の大学院を修了した後、翻訳家として多くの名作を手掛けています。ウォルター・テヴィスやデボラ・レヴィ、シルヴィア・プラスなどの作品も訳しており、その訳文は多くの読者に親しまれています。
書籍の詳細
- - タイトル: ナルニア国物語1ライオンと魔女
- - 著者名: C・S・ルイス
- - 訳者名: 小澤身和子
- - 発売日: 2024年11月28日
- - 定価: 693円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-240661-8
- - URL: 新潮社公式サイト
このシーズン、子どもから大人まで夢中になれるファンタジーを手に取って、新しい物語の冒険を楽しんでみてはいかがでしょうか。