アート共鳴展
2023-12-06 12:52:22

川端龍子と高橋龍太郎コレクションが織りなすアートの共鳴

アートと共鳴する心の風景



大田区立龍子記念館では、現代アートの巨匠・高橋龍太郎氏のコレクションに焦点を当てた特別展、「川端龍子プラスワン濱田樹里・谷保玲奈色彩は踊り、共鳴する」(後期)を開催します。この展覧会は、川端龍子の作品と高橋氏の豊富なコレクションを融合し、どのような共鳴が生まれるかを探求するものです。

高橋龍太郎氏は、3,000点以上におよぶ現代日本アートのコレクターであり、これまでも多くの展覧会で作品が紹介されてきました。展覧会のテーマ「川端龍子プラスワン」は、川端龍子の伝統的な作品に現代的な視点を加えることで、アートの新たな解釈を促すことを目指しています。

谷保玲奈の極彩色の世界



後期の主役である谷保玲奈は、色彩豊かな自然や海洋生物をテーマにした作品で知られています。彼女の代表作《ウブスナ》(2017)や《共鳴/蒐荷》(2018/2020)など、大作が展示される予定です。特に、今回の展覧会に際して制作された約4メートルの絹本新作《狭間にゆれる》は、天井から吊り下げる形で展示され、その迫力が来場者を惹きつけることでしょう。

さらに、谷保は海岸で映像作品を制作した《共鳴/蒐荷》も展示します。これは、自然の中での生命の営みとアートの共鳴を視覚的に表現した貴重な作品です。また、川端龍子の南洋スケッチを活用した展示も行われ、「生きもの」をテーマにした新しい資料も紹介されます。

龍子のアトリエでの滞在制作



特筆すべきは、龍子のアトリエで実施される滞在制作です。本展では、12月13日(水)から19日(火)にかけて、谷保玲奈が実際に作品を制作する様子を見学できるチャンスがあります。龍子が創作に没頭した場所で、現代アーティストがどのようにインスピレーションを得るのか、その過程を見ることができる貴重な体験です。

訪問者は、龍子公園の案内時刻に合わせて、谷保の制作風景を鑑賞できるかもしれません。特に、12月14日から17日の各日は、学芸員による解説を交えた特別なトークセッションも行われる予定です。この機会を逃す手はありません。

展示の見どころ



展示作品には、谷保玲奈の《ウブスナ》や《蒐荷》、さらに川端龍子の《草の実》、《爆弾散華》、《薄暮》といった重要な作品が含まれ、アートファンにはたまらないラインナップとなっています。これらの作品を通じて、観る者に新しい発見や感動を与えることでしょう。

アートの奥深い世界に浸り、自らの感覚を刺激するこの展示に、ぜひ足を運んでみてください。

会社情報

会社名
公益財団法人大田区文化振興協会
住所
東京都大田区山王2-3-7大森まちづくり推進施設内4F
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。