全国初の全日制eスポーツ教育が東京ゲームショウ2025に出展決定

2025年の9月に開催される「東京ゲームショウ2025」に、東京都品川区に位置する品川学藝高等学校が出展します。この学校は、全国初の全日制eスポーツ教育プログラムである「eスポーツエデュケーションコース」を開設したことで注目を集めています。このコースは「ゲームは教育だ。」という理念のもと、eスポーツを教育のツールとして活用し、進学に必要な学力及び人間力を育む新たな学びの形を実践しています。

学校法人と慶應の連携

今回の出展は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス（SFC）との共同プロジェクトの一環です。品川学藝高等学校の生徒たちは、Minecraftを使って制作した完全オリジナルのRPGを体験できる機会を提供する他、加藤貴昭教授と共に行なっている研究や地域連携の取り組みも紹介します。

eスポーツ教育の新しい広がり

本校が開発したMinecraftオリジナルRPGは、来場者が実際に体験することができ、楽しみながらeスポーツ教育の成果を感じ取れるでしょう。また、加藤教授との共同研究の結果として、eスポーツが持つ知覚認知スキルや非認知スキルに与える影響についても発表し、視線計測の体験を通じてその研究成果を生かす予定です。

未来の教育とゲームの融合

品川学藝高等学校は日本最古の私立音楽学校をルーツにもつ教育機関で、舞台芸術や音楽など多彩な学びを通じて「知性と感性の融合」を目指しています。2023年4月にはeスポーツエデュケーションコースを開設し、学問と表現を融合した先進的な教育を展開しています。東京ゲームショウ2025では、未来の教育とeスポーツの接点を実際に体感できる貴重な機会です。

今後も、eスポーツを通じた学びの可能性が広がり、社会に貢献する取り組みが進むことが期待されます。品川学藝高等学校の目指す「人間力」を育成しつつ、地域とのつながりも大事にした新しい教育の形が、このイベントで具体的に示されることでしょう。