シワ対策の新発見
2024-10-03 16:34:56

シワの原因を究明!好中球エラスターゼの新たな知見とその影響

シワの形成に関する最新の研究が注目を集めています。ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社は、神奈川県横浜市を拠点に、肌の老化に繋がる新たな因子についての研究を行っています。

本研究で発見されたのは、好中球から分泌される酵素「好中球エラスターゼ」が、真皮構造にとって非常に重要な役割を果たす線維芽細胞に対しても悪影響を及ぼすということです。このエラスターゼは、コラーゲンやエラスチンを分解し、シワの原因となることが多く知られていますが、近年の研究によってその作用のメカニズムがより詳細に明らかになりました。

具体的には、好中球エラスターゼが真皮線維芽細胞の細胞活性や遊走力を低下させることが確認されています。更に、この酵素が引き起こす影響は、コラーゲン分解酵素の遺伝子発現を増加させることに繋がり、最終的にはコラーゲンの分解を促進します。これにより、皮膚の弾力性が失われ、シワがより目立つようになってしまいます。

本研究の中で特に注目されたのは、シワの改善効果が期待される医薬部外品有効成分「ニールワン®」の存在です。この成分は、好中球エラスターゼの活性を抑制することが知られており、その結果、エラスターゼによる悪影響を軽減させることが判明しました。これにより、真皮線維芽細胞の活性が回復し、コラーゲンの生成が促進されることが期待されています。

具体的な実験では、線維芽細胞に好中球エラスターゼを添加し、その影響を観察しました。すると、線維芽細胞はその活動が低下し、コラーゲン生成が阻害されることが確認されました。しかし、ニールワン®やシラカバエキス、ユーカリエキスを同時に添加することで、エラスターゼの悪影響が緩和されることが報告されています。

これらの成果は、2024年12月に開催される第49回日本研究皮膚科学会で発表される予定で、さらなる関心が寄せられることでしょう。

以上の知見から、シワを改善し若々しい肌を保つための新たなアプローチが示されたといえます。今後もこの分野の研究が進むことで、より効果的なスキンケアや治療法が確立されることが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
住所
東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル
電話番号
03-3563-5517

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