ミツトヨ製マイクロメータが機械遺産に認定
株式会社ミツトヨ(本社:神奈川県川崎市)は、同社が所有する「ミツトヨ製マイクロメータ」が、日本機械学会によって2026年度の「機械遺産」第134号に認定されたことを発表しました。この認定は、ミツトヨの創業者である沼田恵範が1936年に製造した国産初のマイクロメータが、日本の機械工業の発展にいかに寄与したかを物語っています。
このマイクロメータは、輸入に依存していた日本が国自身の力で精密機器を製造する道を切り開くために生まれました。ミツトヨは1934年に東京・蒲田に研究所を設立し、試行錯誤の末に完成させたのがこのマイクロメータなのです。特に、販売用に製造された初期ロットのうち、「完全無欠」と認められた17個は、品質への徹底したこだわりを象徴しています。残りの製品は従業員によって工場の敷地に埋められ、ミツトヨのものづくりに対する精神が表現されました。
その中でもの特に価値があるのが、「機番17」と呼ばれる個体です。これは沼田が大切に保管してきたもので、ミツトヨの創業の精神を今に伝える貴重な資料でもあります。ミツトヨのマイクロメータは、測定範囲が0〜25 mmで、最小読取値は0.01 mmという高精度を誇ります。これらの特性が、業界をリードする理由となっています。
株式会社ミツトヨの代表取締役社長、佐々木繁幸氏は、この認定を受けて次のようにコメントしました。「今回の認定は、マイクロメータの国産化に挑んだ先人たちの努力と、創業者が掲げた品質第一の精神が評価されたものと考えています。私たちは、この技術と精神を次世代へと継承し、精密測定が社会に貢献することを目指して努力していきます。」
機械遺産とは
「機械遺産」とは、歴史的価値を持つ機械技術関連の遺産を次世代に伝える目的で、日本機械学会が2007年から実施している制度です。この制度は、日本の産業や技術の進歩を支えた重要な機械や装置を評価し、広く知らしめることを目的としています。
ミツトヨにおける展示と訪問情報
「ミツトヨ製マイクロメータ」は、神奈川県川崎市のミツトヨ測定博物館/沼田記念館で見ることができます。これは一般の方々が無料で入館できる施設であり、事前の予約が必要です。
- - 所在地:神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1
- - 開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)
- - 休館日:土曜日、日曜日、祝日および会社休業日
ミツトヨは、1934年に設立され以来、精密測定機器のメーカーとして世界的に知られ、多くの技術革新を続けています。今後もその技術を生かし、業界にさらに大きな影響を与えていくことでしょう。