『力道山未亡人』が3ヶ月連続重版の快挙!
2024年5月31日、細田昌志の新著『力道山未亡人』が小学館から刊行され、瞬く間に話題を呼んでいます。本書は、戦後日本のプロレス界のスター・力道山の妻、田中敬子氏の一代記を描いた作品で、発売後わずか数週間で3ヶ月連続の重版が決定したことに注目が集まっています。
田中敬子の波乱の人生
力道山は、戦後復興のシンボルとして国民的人気を集めたプロレスラーでしたが、彼の突然の死によって敬子は22歳で未亡人となります。夫の死後、彼女は5つもの企業を担う社長として、そして4人の子供の母としての責任を背負うことになりました。それは並大抵のことではなく、莫大な負債と向き合わなければなりませんでした。
敬子は相続を放棄する選択肢もあった中で、「主人は絶対に望んでいない」と考え、責任を果たす道を選びました。本書では、そんな敬子の人生の波乱と、彼女が男性社会やプロレスという特殊な世界とどのように向き合ってきたのか、その全貌が明らかにされています。
SNSでの反響と神田伯山の推薦
発売直後からSNS上では、「著者の徹底した取材力に感服」「その時代に引き込まれる筆致が素晴らしい」「何度も読み返したい傑作」など、様々な反響が寄せられました。さらに、Amazonランキングの歴史人物評伝部門で、発売以来30日連続で第1位を記録するなど、大反響を呼んでいます。
そして、新しい帯には著名な講談師・神田伯山氏からの推薦コメントも掲載されました。「未亡人万歳!」と力道山の魂も共鳴するかのような絶賛の言葉が印象的です。
貴重な写真も収録
本書には田中敬子氏から提供された秘蔵の写真が多数収録されています。婚約会見の様子や披露宴の集合写真、力道山の本葬での喪主を務めた敬子の姿など、貴重な瞬間が記録されています。これらの写真は、彼女の人生をより深く理解するための貴重な資料です。
編集者からのおすすめポイント
この本は、国民的スターとの幸せな結婚生活がたった半年で終わったという衝撃的な経歴を持っています。選考委員である星野博美氏は、田中敬子さんの人柄がまるで別世界から来たかのように魅力的だと評しています。また、戦後日本の闇深さと過去と現在の共存を描いた作品として、多くの読者に楽しんでもらえる内容です。
著者・細田昌志について
著者の細田昌志は、1971年岡山市に生まれ、鳥取市で育った作家です。これまでノンフィクション作家として多くの作品を発表しており、その中でも『沢村忠に真空を飛ばせた男』は第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞しました。本書もまた、彼の厳しい取材と心温まる筆致が光る傑作です。
書籍詳細
- - タイトル: 力道山未亡人
- - 著者: 細田 昌志
- - 定価: 1,980円(税込)
- - 発売日: 2024年5月31日
- - 判型: 四六判
- - 頁数: 320ページ
- - 発行: 小学館
- - URL: こちらから
この機会に、田中敬子氏の数奇な人生を是非感じ取ってみてください。