樋屋製薬のCMソングと作曲者の発見
樋屋製薬株式会社が放送するCM「ひや、ひや、ひやの、ひや・きおーがん」は、多くの人々の記憶に残るフレーズです。この懐かしいメロディの裏に隠れた作曲者が明らかになりました。彼の名は越部信義氏。1959年に創作されたこの楽曲は、西日本で特に親しまれ、特に30代以上の世代には馴染み深いものでしょう。
作曲者の越部信義氏とは
越部信義氏は1933年に生まれ、2014年に他界されました。彼は、子ども向けの楽曲や童謡だけでなく、テレビ・CM・舞台と、多岐にわたるジャンルで活躍した作曲家です。代表作には「おもちゃのチャチャチャ」や「イカロスの歌」(勇気一つを友にして)などがあり、数々の賞を受賞しています。特に「おもちゃのチャチャチャ」は第5回日本レコード大賞童謡賞を受賞するなど、彼の評価は高いものがあります。彼の遺した楽曲は、今でも多くの家庭で歌われていることでしょう。
樋屋奇応丸とそのCMソング
樋屋奇応丸は、特に小児向けの医薬品として知られています。「赤ちゃん夜泣きで困ったな♪」といった歌詞のCMソングは、特に子育て世代に愛され、長年多くの人々に親しまれてきました。この楽曲は、朝日放送が1959年に主催した第1回ABCミュージカル・スポット・コンクールで初めて演奏され、その後、樋屋製薬のCMとして広がりました。当初、その作曲者は不明とされていましたが、最近の研究で越部氏の名前が挙がりました。
Xでの発見とその経緯
この発Discoveryは、X(旧Twitter)上で広告史やCMソングについて研究しているM.T1970氏の投稿がきっかけでした。2023年4月、彼がまとめた情報により、樋屋奇応丸の作曲者が越部信義氏であることが判明しました。樋屋製薬もその情報を受けて、公式に発表するに至りました。越部氏の経歴にも照らし合わせると、彼がこの楽曲を手掛けたのは、早い段階の作品であったことがわかります。特に1956年に東京藝術大学作曲科を卒業し、1960年に三木鶏郎氏のもとで活動を開始した頃のものです。
最後に
今回の発見は、越部信義氏が没後10年を迎えるこのタイミングでの出来事であり、彼の音楽の重要性を再認識させるものとなりました。彼の楽曲は、母国の文化の一部として、これからも生き続けていくでしょう。また樋屋製薬は、彼に大いなる敬意を表し、今後も『樋屋奇応丸』の楽曲を通じて多くの人々の健康に貢献することを目指しています。更なる情報は、樋屋製薬の公式ウェブサイトで確認できます。 メロディと共に、越部信義氏の功績がこれからも語り継がれることを願ってやみません。