エムケイ・コーポレーションが厚生労働大臣表彰奨励賞を受賞

エムケイ・コーポレーションが厚生労働大臣表彰を受賞

三重県伊勢市に本社を構える株式会社エムケイ・コーポレーションが、介護職員のための働きやすい職場環境づくりに関する取り組みにおいて、厚生労働大臣表彰の奨励賞を受賞しました。この栄誉は、同社が運営する「ポピーヘルパーステーション小俣」での革新的な介護に対する姿勢が評価されたものです。

受賞の背景とは

厚生労働省が令和4年12月にまとめた『介護職員の働く環境改善に向けた政策パッケージ』に基づき、優れた介護事業者に対しての表彰が行われるようになりました。介護の業界は一般的に過酷な職場環境で知られていますが、エムケイ・コーポレーションはその中でも職場の改善に際立った取り組みを見せ、その結果が評価されたようです。具体的には、職員の待遇向上や人材育成、生産性の向上を目的とした取り組みが中心となりました。

具体的な取り組み内容

エムケイ・コーポレーションが行った取り組みの一つは、記録業務のデジタル化です。訪問介護ではこれまでの紙の書類業務から、タブレット端末を使用した入力へと移行しました。従来の業務では現場でのサービス提供以外にも多くの事務作業が存在し、職員に無駄な負担がかかっていましたが、このデジタル化により記録の入力時間が月間52時間も短縮される結果となりました。また、70代の職員でも使いこなせるように操作説明を丁寧に実施したことも大きな成功事例です。

さらに、介護職員の身体的負担を軽減するために「リフティ・ピーヴォ」という新たな福祉用具も導入されました。他の介助方法では、移乗の際に二人以上の職員が必要だったのに対し、この福祉用具を活用することで、一人でも効率的に支援ができるようになりました。この効果により、腰痛による離職のリスクを大幅に低下させ、従業員の負担軽減にもつながっています。

企業としての意義

エムケイ・コーポレーションは、受賞を通じて介護業界における新しい風を吹き込み、今後の更なる成長を目指します。従業員の一丸となった努力が実を結んだものであり、今後も挑戦を続ける姿勢が大切だと考えています。代表取締役の平林氏は「私たちが行ってきた努力を評価されたことに感謝し、介護離職の防止に寄与できるようさらに職場環境の向上に努めてまいります」と語っています。