福岡市とEarth hacksの新たな挑戦
2023年、Earth hacks株式会社が福岡市との協業を通じて脱炭素社会の実現に向けた取り組みを開始しました。企業や市民が共に環境問題に対する意識を高めることを目的に、さまざまな活動が展開されます。今回のプロジェクトは、特にZ世代を意識しており、次世代の環境保全に向けた意識の醸成を狙っています。
1. リアル謎解きゲームの開催
福岡市が力を入れている「脱炭素」、「生物多様性」、「資源循環」をテーマにした市民啓発イベント「リアル謎解きゲーム」が2024年11月23日から2025年1月14日まで実施されます。このイベントは、マリンワールド海の中道館内で開催され、参加者はLINEアプリやWEBサイトを使って謎解きに挑戦します。環境への意識が高い方だけでなく、まだ脱炭素に馴染みのない市民にも参加しやすいコンテンツが用意されているため、楽しみながら環境問題に触れることができます。
この活動は、参加者が楽しみながら脱炭素アクションに接点を持つことを目指しており、親しみやすさが鍵となっています。ゲームを通じて、脱炭素に対する意識を高めるきっかけとなるでしょう。
2. Z世代アンバサダーの活用
また、地元のZ世代アンバサダーとのコラボレーションによって、脱炭素に関するショート動画も制作されます。これにより、Z世代を中心とした市民の環境への理解と行動変容を促進する予定です。動画では「大学生の1日」や「グルメ」、「観光」といった若者に身近なテーマが扱われるため、視聴者にとっても興味深い内容となっています。
ショート動画の配信は2024年12月から福岡市の公式SNS(Instagram、YouTube、Facebook)を通じて行われる予定です。これにより、より多くの市民が脱炭素に関する情報を得られる機会が増え、意識を高めることが期待されています。
3. 共創型プラットフォーム「Earth hacks」
Earth hacksの主要な目的は、生活者が脱炭素について身近に感じ、自分のライフスタイルに取り入れることが可能な環境を作り出すことです。また、生活者からのフィードバックを基に脱炭素関連の商品やサービスの開発も行い、共創型のプラットフォームとして機能します。
「Earth hacks」は、CO2排出削減率が表示された商品情報を提供するユニークなアプローチも取り入れており、企業と生活者が共に取り組む仕組みが整えられています。社会課題の解決に向けたビジネスコンテストプログラム「デカボチャレンジ」も行っており、企業と学生との連携を促進しています。
4. 代表取締役社長 関根澄人のビジョン
Earth hacksの代表取締役社長である関根澄人氏は、東京工業大学院を修了後、環境問題を広めるために博報堂に勤務。現在は、脱炭素や環境問題に関する啓発活動を精力的に展開しています。特に、生活者が無理なく楽しく環境保全に寄与できる仕組み作りに注力しています。
今回の福岡市との取り組みは、その一環として、地域社会全体の脱炭素活動を活性化することが期待されており、市民が自ら積極的に環境保全に関与する仕組みを提供しています。これにより、未来の持続可能な社会の実現に向けた第一歩を踏み出すことができるでしょう。
おわりに
Earth hacksと福岡市が展開する取り組みは、脱炭素社会実現のための新たな試みです。地域の活性化や次世代の環境意識向上に貢献することで、一人ひとりが参加できる環境行動が広がっていくことが期待されます。これからの展開に注目が集まります。