新たな舞台『消失』がKERA CROSSで織りなす感動の物語と未来への挑戦

KERA CROSS第六弾『消失』が始動

KERA CROSSシリーズの第六弾、ケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲『消失』が、演出家河原雅彦の手によって新たに生まれ変わります。2025年1月18日から東京・紀伊國屋サザンシアターで上演が決定し、チケットの一般発売が11月30日よりスタートします。今回は兄弟を演じる藤井隆さんと入野自由さん、そして演出家の河原雅彦さんが、この作品に賭ける思いや楽しいエピソードについて語り合いました。

新たな挑戦と演目の選定

河原さんはこれまでに『カメレオンズ・リップ』や『室温』などKERAの作品を手掛けており、今回が三度目の挑戦となります。『消失』がやりたかった作品の一つとして常に心の中にありましたが、劇団の本公演は非常に濃厚で、自身にとって一歩踏み出すのが難しい作品でもありました。しかし、ようやくその一歩を踏み出す勇気が湧いてきたのです。

キャストとの信頼関係

藤井さんは、キューブの主催者たちと長い付き合いがあり、河原さんとの再会が嬉しいと語ります。「河原さんと過ごした前回の舞台は本当に楽しかった」とのことです。入野さんも久々の共演が嬉しく、二人の兄弟役としての挑戦に心躍らせています。藤井さんは「普段からの先輩方との交流が今役立っている」と自信を見せていました。

稽古に向けた期待感

稽古が始まるまでは何が起きるか分からないと語る河原さんですが、出演者たちは精鋭揃い。藤井さんも入野さんも、河原さんが語ったリラックスした雰囲気で稽古を進めることに期待を寄せています。入野さんは「緊迫感がありつつも、心から楽しむ気持ちを忘れたくない」と述べ、藤井さんも「この冬、最高の兄弟役を演じたい」と意気込みを見せています。

観客に届けたいメッセージ

この作品は、今を生きる人々に向けてのメッセージにもなっています。河原さんは「世の中が息苦しくなっている人にとって、『消失』がホッとする救いになるものだと思う」と語ります。藤井さんも「今だからこそ、名作のバトンを渡したい」と強く思いを語りました。そして入野さんも「多くの人が感動を持って帰れるよう、全力で臨むつもりです」と、観客に向けて勇気を届けることを約束しました。