福井でスピノサウルスの新たな姿が明らかに!
2025年7月11日から、福井県立恐竜博物館にて特別展「獣脚類2025」が開催されます。この展覧会は、博物館の開館25周年を記念し、福井新聞社と共催で行われるものです。恐竜王国として名高い福井にて、発掘された化石を元に、獣脚類の進化の過程が紹介されます。
特に注目を浴びるのが、モロッコで新たに発見された大型獣脚類「スピノサウルス」の14mにおよぶ全身復元骨格です。これは日本初となる展示であり、多くの恐竜ファンの期待が寄せられています。
獣脚類の進化を探る
特別展では、スピノサウルス科をはじめとし、フクイラプトルが含まれるメガラプトル類、福井産のティラノミムス系統、さらには前肢に長い爪を持つテリジノサウルス類など、獣脚類の4つの系統に焦点を当てています。福井県勝山市での新たな発見もあり、さらなる謎解きが期待されています。
福井県立恐竜博物館は、国内で発見された恐竜化石の約80%を産出し、世界中の研究者との交流を通じて、恐竜の歴史に関する情報を絶えず更新しています。この特別展は、博物館の豊富なコレクションと海外からの貴重な標本を融合し、訪れる人々に新たな視点を提供する場となります。
生態の謎が明かされる
会場で初公開されるスピノサウルスの化石は、その進化的な位置づけに新しい知見をもたらします。スピノサウルスは水辺での生活に適応した恐竜である可能性があり、尾椎の発見から、平たい「ひれ」を持つことで水中での泳ぎが得意であったことが示唆されています。これを基に最新の研究成果を取り入れた復元がなされ、スピノサウルスの姿はよりリアルになります。
2025年8月に公開予定の映画「ジュラシック・ワールド」最新作では、水中で精力的に泳ぐスピノサウルスのシーンも描かれるため、特別展との関連性も興味深いところです。このように、実際の化石と映像の中での姿の対比を楽しむことができそうです。
展示概要と料金
特別展「獣脚類2025」は、2025年7月11日から11月3日まで、福井県立恐竜博物館の1階特別展示室で行われます。入場料は一般1,800円、高校・大学生1,600円、小中学生は1,000円、70歳以上の方も1,000円となっています。常設展も併せて楽しむことができるため、家族連れや友人同士で訪れるには最適なイベントです。
この展覧会は、福井県立恐竜博物館と福井新聞社による「獣脚類2025」実行委員会が主催しています。最新の発見に基づく貴重な標本を直接見るチャンスですので、恐竜ファンのみならず、幅広い世代の方々に足を運んでもらいたい特別な展示となることでしょう。