秋のダリアの楽園、黒川ダリア園
兵庫県川西市の黒川地区に位置する「黒川ダリア園」が、9月19日に今年の開園を迎えました。開園は11月4日までとなっており、毎日午前9時から午後4時まで営業しております。入園の際は高校生以上の方に500円の環境整備協力金をお願いしています。
この美しいダリア園は、約0.4ヘクタールの広さを誇り、330種類のおよそ900株のダリアが育てられています。秋になると特に花色が際立ち、ひときわその美しさに深みが増すため、訪れる際にはぜひ朝晩の気温の変化を楽しんでいただきたいです。さらに、涼しさが増すこの時期は、ダリアの数も増えるため、訪れるたびに新たな景色に出会えることでしょう。
黒川ダリア園は、黒川地区の人々が運営し、育成に取り組んでいます。新たに「歌舞伎」や「プレゼント」といった魅力的な品種が加わったことも、訪問者の楽しみの一つです。また、サイズも多様で、直径20センチの超巨大輪から、5センチ前後の極小輪までが揃っています。これらの色とりどりのダリアを楽しめる貴重な場所です。
このダリア園の起源は、2001年に山形県東置賜郡川西町から送られた279株のダリアです。その翌年から市内で育て始め、少しずつ増やしていきました。2005年には同園がオープンし、当初は64種類、約1,500株が育てられていましたが、地域の皆さんの協力によって、ダリアの種類や株数も年々増えています。園の代表である本射治さんは、「ダリアは暑さに弱く、涼しい場所での生育が適しています。そのため、川西市での栽培は難しいのですが、都会の近郊でこのようなダリアを楽しめることは貴重です」と語っています。
育成には工夫が必要で、春には株を分ける「分球」作業や、8月末から定期的に蕾を間引く「芽かき」を行って、最適な状態で育てる努力がされています。このダリア園では、四季折々の手入れがなされており、地域の皆が力を注いで大輪の花に育て上げています。
ダリアについて知っておくべきことを少し紹介しましょう。この花はキク科の多年草で、メキシコ高地が原産です。世界には3万種を超える品種が存在し、花のサイズは5センチ以下のポンポン咲きから、超巨大輪のものまで様々です。また、色も白、黄色、紫、オレンジと多岐にわたります。
アクセスについてですが、黒川ダリア園への道のりは便利です。川西市の中心部から約40分、新名神高速道路の川西ICからは約20分で到着します。無料の駐車場も用意されていますが、台数には限りがあるため、早めの来園をお勧めします。電車でも、能勢電鉄妙見口駅から徒歩43分でアクセス可能です。
ぜひ、この秋、黒川ダリア園で美しいダリアに触れ、美しい自然の中で心穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。