東京都が主導するスタートアップ支援事業『TOKYO SUTEAM』の一環として、AI特化型ベンチャーキャピタルであるDEEPCOREが新たなプログラム『SYNCLE(シンクル)』を開始しました。このプログラムは、起業家とスタートアップ組織が直面する課題に真正面から向き合うものであり、特に「孤立の壁」と「人・組織の壁」という二つの障害を克服することを目指しています。
事業の背景
東京都は、次世代ユニコーン企業の誕生を促進するために、起業家の数や協働実践数を増やすという壮大な目標を掲げています。この目標に向かう中で、創業期の起業家が直面する課題は見逃せません。調査によると、起業を断念する理由の多くは「相談相手がいない」といった孤独感からくるものであり、起業後にはチーム構築における難しさが失敗の要因となることがあります。このような現況を打破するため、DEEPCOREは『SYNCLE』を立ち上げ、支援モデルの再構築を図ります。
プログラムの概要
『SYNCLE』は、起業家が孤立感と人・組織に関する課題を克服するための新しい支援モデルを提供します。具体的には、以下のような内容が含まれています:
1.
ピアラーニング・プラットフォームの構築:特別な講師陣による専門的な理論の学習、および実践的なアプローチを通じ、参加者同士が知識や経験を共有する場を設けます。
2.
知見の体系化とエコシステムへの還元:事業活動を研究として位置づけ、得られた知識やヒアリング結果を基に支援プログラムを設計。さらに、オープンデータとして公開し、スタートアップエコシステム全体の成長に寄与します。
参加する専門家
このプログラムでは、経営コンサルティングファームのMIMIGURIとの連携により、様々なバックグラウンドを持つ特別講師が参加します。例えば、MIMIGURIの代表取締役安斎勇樹氏は、創造性を活かした新しい組織論の探求を行っており、彼のリーダーシップの下、実践的で引き出しの多い学びが提供されます。また、他にも多様な専門家がプログラムをサポートし、参加者が多角的な視点からの学びを得られます。
キックオフイベント
『SYNCLE』の開始にあたって、2025年12月17日にはキックオフイベントを開催します。このイベントでは、スタートアップ経営に見られるパラドックスを講師と共に探求するワークショップも行われ、実際の課題解決に向けた具体的な議論が展開される予定です。参加予約はイベントページから可能で、応募が多い場合は抽選となる可能性もあります。
まとめ
DEEPCOREによる新プログラム『SYNCLE』は、孤立感とチーム形成の難しさという二つの壁を乗り越えるための新しい試みです。起業家の持続的な成長を支援し、次世代のユニコーン企業を育成するための環境を整備することが期待されています。これまでにない形のスタートアップ支援プログラムが、どのように起業家たちの挑戦に寄与していくのか、今後の展開に大いに注目が集まります。