肌老化対策の新星「ζ(ゼータ)-カロテン」
ハリマ化成グループ(本社:東京都中央区)が名城大学との共同研究にて、新たな化粧品原料「ζ(ゼータ)-カロテン」の肌老化に関連する基礎データを発表しました。この素材は、肌の老化を引き起こす3つの要因に対して高い効果を示すことが確認されています。
「ζ-カロテン」とは何か?
カロテノイドは、β-カロテンやリコピン、アスタキサンチンなどに代表される天然の色素で、一般的に優れた抗酸化作用を持つことで知られています。「ζ-カロテン」はその中間体であり、特に「シス型」の形式が主体です。シス型は体内での吸収が優れているものの、自然界には非常に少ないため、化粧品原料としての利用は難しいとされてきました。
ハリマ化成グループは、新たなバイオプロセスを用いることで、ζ-カロテンの安定的な生産に成功し、高度な精製技術によってその特性を明らかにしました。この素材の主要な特徴として、高い紫外線吸収、強力な抗酸化作用、優れた抗糖化作用があります。
3つの機能とその効果
1.
紫外線(UV-A)吸収作用
ζ-カロテンは特に紫外線の中でも320~400nmのUV-A波長を効率よく吸収し、他のカロテノイド製品に比べて最大2倍以上の吸収能力を持っています。これにより、日常生活に潜む肌ダメージから守るサポートをします。
2.
強力な抗酸化作用
活性酸素の除去に優れるζ-カロテンは、一般に用いられる抗酸化剤の中で最高レベルの効果を示し、特に紫外線などによって生じる酸化ストレスを低減する効果があります。この点において、没食子酸の10倍以上の抗酸化力を誇ります。
3.
優れた抗糖化作用
コラーゲンの劣化を引き起こす糖化反応を抑制する力については、他のカロテノイドの約2倍、既存の抗糖化成分に対しても約7倍高い効果を示しました。これにより、肌のハリや弾力を保つための重要な要素となります。
今後の展望
これらの特性を持つζ-カロテンは、従来のカロテノイド素材の枠を超えて、肌老化対策に向けた新しい可能性を秘めています。ハリマ化成グループは、今後名城大学との連携を強化し、化粧品原料としての安全性評価や処方適性評価をさらに進めていく方針です。2027年度中の実用化を目指しており、その成果が待たれます。
また、同社は独自のカロテノイド研究基盤を活かし、ζ-カロテンをはじめとする複数のカロテノイド素材の開発に力を入れていくことを発表しています。
まとめ
次世代の美容素材「ζ-カロテン」の登場により、肌老化を防ぐ革命的な化粧品が実現するかもしれません。今後の研究結果に期待が寄せられています。>