SCSK、次世代ロボット開発の新時代を切り拓くAIRoA参画
SCSK株式会社は、次世代ロボット開発に向け、フィジカルAI分野に重きを置く技術戦略「技術ビジョン2030」を進めています。このビジョンの一環として、AIロボット協会(AIRoA)への参画が決定しました。この協会は、最先端のロボティクスとAIの融合を目指して設立された非営利団体であり、社会におけるロボットの利用促進を目的としています。
フィジカルAIの重要性
フィジカルAI技術は、ロボットに高度な判断能力を与えるもので、これまで人手が必要だった複雑な作業を自動化する可能性があります。しかし、製造や物流、インフラ点検などの現場には、環境の変化や物体の形状の不確定性が多く存在し、従来のロボット技術では対応が難しい課題があります。例えば、変形した梱包箱を扱う物流や、照明の影響を受ける製造現場の作業などです。
こうした課題を解決するために、SCSKは「自律型マルチAIエージェント」のモデルをフィジカル空間に適用し、実用的なソリューションの開発を加速させる方針です。これにより、突発的な状況にも柔軟に対応できるロボットが誕生することが期待されています。
AIRoAへの参画
SCSKは2024年12月に設立されたAIRoAに参画しました。これにより、最新のフィジカルAI技術や、基盤モデル、データエコシステムに関する知識を獲得することができ、10,000社以上の顧客基盤を活用し、ロボットの普及に向けた強力な推進力を持つことになります。この活動は、国内の労働人口減少や人材不足といった社会的な問題の解決に寄与することを目指しています。
AIロボットの社会実装
SCSKは、今後数年以内に私たちの日常生活にロボットがより多く関わる未来を見据えています。AIエージェント技術を活用したロボットの開発はもちろん、VLM(Vision Language Model)と呼ばれる視覚と言語を結びつけるAIモデルの開発にも取り組んでおり、安全で使いやすいロボットの実現を目指しています。
また、製造ラインでの人間との協動を可能にするロボットの開発や、一元管理ができるプラットフォームの構築にも注力しています。これらはすべて、企業の現場での実用性を高めるために、お客様との協力を通じて進められます。
SCSKグループ技術戦略
SCSKは「共創ITカンパニー」として、技術戦略「技術ビジョン2030」に基づき、デジタル技術を駆使した事業の変革と生産性向上を追求しています。この戦略の中には、先進のAI技術の活用や知財をもとにした製品・サービスの開発も含まれており、顧客や社会のさまざまな課題解決に努めています。
SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」に基づき、持続的な成長を遂げるサステナビリティ経営も推進しています。社会が抱える多様な課題に対して優先順位を定め、特に「安心・安全な社会の提供」を実現するために、AIとロボティクスの社会実装に力を入れています。
この取り組みが、業界全体に新たな風を吹き込むことを期待しつつ、SCSKは今後も革新的な技術の開発に邁進していくことでしょう。