町田市が描く持続可能な未来への歩み
町田市未来づくり研究所(所長:市川宏雄)は、持続可能な都市を目指し新たな調査研究を開始しました。この研究のテーマは『持続可能なまち、町田へ』であり、2025年度に向けた具体的な施策を導き出すことが目指されています。町田市は、人口減少や高齢化の進行、さらにはこれに伴う財政負担の増加といった複雑な課題を抱えているため、未来に向けたビジョンを持つことが特に重要です。
1. 調査研究の目的
町田市は、現在の課題として生産年齢人口の減少、少子高齢化による税収減、社会保障費の増加などがあり、これらが財政の悪化に繋がっています。市が発表した「まちだ未来づくりビジョン2040」や「町田市未来都市研究2050」でも、収支不足や赤字自治体化の懸念が指摘されており、これを克服するためには単なるベッドタウンからの脱却が求められています。この調査研究は、持続可能なまちを実現するための具体策を提言し、町田市が抱える問題を解決する手助けを行うことを目的としています。
2. 調査研究の概要
特に重要な調査研究の内容は次の通りです。
(1)「持続可能なまち」の定義づけ
町田市の実情を考慮しながら、持続可能なまちなりの定義を行います。過去の調査結果や文献を基に、市の特性に合致した囚えを明確にします。
(2)「持続可能なまち」の調査分析
- - 誘致産業可能性調査:隣接地域や鉄道沿線における町田市にとってプラスとなる産業リソースを調査します。また、市内の資源の整理も行い、内外の環境要因を評価します。
- - 団地の機能変革に関する調査:市内の団地に関する情報を整理し、現状の課題や方針についてのヒアリングを行います。
(3)成功要因の分析・ケーススタディ
他の先進都市の成功事例や遭遇した課題に基づく分析を行い、町田市の未来に対する方策を立案します。
(4)有識者ヒアリング
課題解決のために、有識者との意見交換を実施し、専門的な視点からの知見を得ます。
(5)効果的な手法の検討
調査結果をもとに、選定された施策の「影響度」と「実現性」を評価し、その優先順位を示します。
(6)具体的な施策の提案
市民税への影響や地域経済に与える肯定的な効果を実現するための施策を演出します。
(7)情報発信
研究過程の情報や成果は定期的に発信され、広く市民に共有されます。
(8)研究成果の作成・発表
研究結果や提言は研究発表会で発表され、市民にもその内容が周知される予定です。
3. スケジュール
本調査研究は、以下のスケジュールで進行されます。
- - 5月:持続可能なまちの定義づけと調査分析。
- - 6月-8月:内部環境調査。
- - 9月:成功要因分析と有識者ヒアリング。
- - 10月-11月:手法の検討と施策提案。
- - 12月-3月:成果の発表。
この調査研究を通じて、町田市が抱える問題に真剣に向き合い、持続可能な未来へと邁進する姿勢を示しています。結果がどのように実を結ぶのか、関心が寄せられています。