元ニートの日本代表・畠山大輝がコーヒーの世界大会で感動の準優勝！

畠山大輝、コーヒー界の新星が勝ち取った栄光

2021年10月、イタリア・ミラノで開催されたWorld Brewers Cup（ワールドブリュワーズカップ）で、元ニートの日本代表バリスタ、畠山大輝が見事な準優勝を果たしました。この大会は、世界中の優れたバリスタが集まって行われ、美味しいブラックコーヒーを淹れる技術を競い合う特別なイベントです。登場から注目を集めた畠山は、特にオープンサービスという種目で、その実力を証明しました。

オープンサービスでは、選手が豆や水を自由に選び、審査員に向けてコーヒーを提供します。畠山は、希少価値の高いゲイシャ種の豆を使用したブレンドコーヒーを仕上げ、審査員たちから高い評価を受け、その結果、世界最高得点を獲得しました。

畠山大輝の背景

埼玉県春日部市出身の畠山は、かつて人材派遣会社で厳しい労働に従事していました。しかし、精神的・肉体的な負担からニートになった彼の人生は、あるコーヒーショップでの体験から大きく変わりました。母から頼まれたコーヒー豆を買うために訪れたその店で、畠山はコーヒーの魅力に気づき、ハンドドリップ教室に参加。そこから彼は本格的にコーヒーの世界に没頭していきました。

コーヒーに賭ける情熱

畠山は2017年にはジャパンブリュワーズカップで3位、ジャパンハンドドリップ選手権で2位という成績を収め、翌年には予選落ちとなるも、2019年には見事に優勝を果たし、史上初となる2冠を達成しました。そして2021年、世界の舞台で準優勝という成果を収めています。これらの経験から、彼は現在、セミナーやゲストバリスタとして全国各地のイベントに参加し、コーヒー抽出技術を広める活動を行っています。

彼の運営するECサイト「Bespoke Coffee Roasters」では、自家焙煎のコーヒー豆を販売し、毎月新しいブレンドが楽しめる定期便も人気を集めています。さらに、コロナの影響を受けたため、彼はクラウドファンディングを通じて資金を集め、無事に310万円以上の支援を受けて大会に臨むことができました。この成功は、彼の熱心なファンやコーヒー愛好者たちの支えがあってこそのものです。

他にも、SNSやYouTubeを通じてコーヒーに関する情報を発信し続けており、より多くの人々にコーヒーの魅力を知ってもらうべく日々精力的に活動しています。畠山は今後も、多ジャンルのクリエイターやビジネスパートナーとコラボレーションし、新たな挑戦を続ける意向を示しています。