鎌倉の歴史を味わう「萬屋本店」が新たな予約枠を開放

鎌倉の万屋本店が迎える重要な節目

神奈川県鎌倉市に位置する「萬屋本店」は、2025年5月に開業から9年、そして建物築99年の節目を迎え、10周年と100周年を祝う特別な機会を発表。この歴史的瞬間を記念して、日本のお客様向けにレストランの予約枠を大幅に拡大することが決定されました。この取り組みは、訪れる方々に鎌倉の魅力を再発見し、静かで落ち着いた時間を楽しんでもらうことを目的としています。

萬屋本店の歴史と想い

萬屋本店は、大正15年に建設された歴史的建築物を利用した結婚式場兼レストラン。地域住民や結婚式を挙げたカップルが「帰ってこられる場所」として愛されてきましたが、これまでの営業形態は限定的で、予約は常に満席。そんな中、建物の100周年を迎える今、より多くの方々にこの場所の魅力を感じてもらいたいという想いから、2025年6月からは月に1回以上の土日営業を行い、平日の予約枠も拡大することが決まりました。

鎌倉の静かな魅力を体感

鎌倉には外国人観光客向けの活気あるサービスが多く、日本人が本来持つ「静かで落ち着いたスローライフ」を楽しむ機会は減少しています。このような現状を受けて、萬屋本店では喧騒から離れ、ゆっくりと過ごせる空間を提供することを決意しました。席の配置を工夫し、食事後には建物内をご案内し、鎌倉の歴史的建築物の深い魅力を実感してもらいます。

料理とおもてなしの特別な体験

萬屋本店自慢の料理は、地元の新鮮な鎌倉野菜や産地直送の鮮魚、また銘柄豚を使用したフレンチ和会席。特に4,000円（税込）のコースは、そのコストパフォーマンスの良さで評判です。コースは冷前菜、温前菜、スープ、メイン料理（魚または肉）、お好みの量のリゾット、デザート、コーヒーや紅茶と非常に充実した内容になっています。

料理の一例

- 温前菜: ロワイヤル山菜天ぷらと桜エビは、和と洋の絶妙なハーモニーを楽しめる一皿。
- 冷前菜: 春のキャベツ畑に昆布締めイトヨリダイを添えて。
- メイン魚: 桜鯛のポワレと春野菜、和カラシのソース。
- メイン肉: 丹波黒鶏のグリルと鶏コンソメソース。
- リゾット: 山ウドとヤリイカのリゾット。
- デザート: 苺のロマノフ、チョコレートスフレ。

景観重要建築物としての役割

鎌倉市では、明治から昭和初期に建てられた洋風建築物の多くが重要視されていますが、近年その数は減少傾向にあります。萬屋本店は、地域の歴史的建築物としてその価値を保存し、後世に継承していく使命を担っているのです。これにより、訪れる方々が建物の美しさと歴史的背景に触れることができる貴重な体験を提供し続けていきます。