東京ガスがNew Relicを活用し、受付システムの安定運用を実現
東京ガスがNew Relicを導入し、受付システムの安定運用を実現
東京ガスは、デジタルビジネスの可観測性を提供するNew Relicを導入したことを発表しました。この取り組みにより、月間最大300万件に及ぶリクエストを処理できる受付システム「TG-WISP」の安定運用を実現しました。東京ガスは首都圏で都市ガスや電力を供給する企業であり、特に一般家庭や法人向けに効率的なエネルギー利用を支援する各種ソリューションを展開しています。2026年1月時点で約1,300万件の契約に達する顧客を抱え、エネルギー供給の重要な役割を担っています。
導入の背景
東京ガスが運営するTG-WISPは、ガスや電気の使用開始・停止手続きをWeb上で行うための受付システムで、月間最大300万件の手続きを処理する高負荷なシステムです。このシステムは、一般の生活者に加えて約600名のオペレーターも利用しています。特に、繁忙期にはアクセスが集中し、1日あたりのリクエスト数が10万件に達することがあります。従来、このシステムは小規模なオンプレミス環境で運用されていましたが、利用者数の増加を受けて2022年にMicrosoft Azureへ移行しました。
このシステムの安定稼働を実現するためには、システム全体を可視化し、管理するオブザーバビリティが不可欠でした。そのため、東京ガスはNew Relicの導入を決定。オブザーバビリティのデータを関連する全ての関係者と共有し、迅速な問題解決を図るDevOps体制を構築しました。
New Relicの導入とその効果
New Relicは、インフラ、アプリケーション、ユーザー体験を一つのプラットフォーム上で监視し、すべてのデータをリアルタイムに可視化できます。この機能により、TG-WISPのシステムを一元的に把握でき、効率よく問題に対処できるようになりました。New Relicは料金体系が柔軟で、機能追加の際のコストを気にせず検証を行うことができる点も企業にとって大きな利点です。
さらに、東京ガスはIaC(Infrastructure as Code)ツールを利用し、New Relicによってさまざまなシステム観測用のテンプレートを展開しています。このようにすることで、オブザーバビリティの全社的な展開を図ることが可能となりました。
New Relicを導入したことで、エラー発生時の対応が大幅に効率化されました。これまではエラー1件の調査に10分以上かかっていたものが、現在では1画面のダッシュボードで全ログを確認できるため、調査時間が短縮されています。
DevOps体制の進化
導入プロジェクトにおいては、New Relicの活用が東京ガスの運用開発に直接的なメリットをもたらしています。特に、トレースIDを用いたシステムの可視化により、アプリケーションの問題がどの部分に起因するかを迅速に特定できるようになりました。これにより、それぞれの部門間の連携が深まり、問題発生時の迅速な意思決定につながっています。
また、東京ガスがоbserverのデータをリアルタイムで活用して問題を解決する手法は、以前の3時間の決定プロセスを約30分に短縮しました。全ての関係者が一つのプラットフォーム上に集い、視覚的なデータを共有しながら問題に取り組むことができる環境が整いました。
今後の展望
東京ガスは、TG-WISPでの成功モデルを基に、他のシステムへのNew Relicの適用を計画しています。また、オペレーション改革グループのリーダーである小川靖史氏は、New Relicの活用によってシステムの問題予兆を認識し、プロアクティブな対応を進めることを目指しています。
まとめとして、New Relicは東京ガスのエネルギー供給システムにおける信頼性を高め、業務の効率化を実現する重要な役割を果たしています。今後も、デジタルビジネスの変革を後押しするパートナーとして、東京ガスの発展に寄与し続けるでしょう。
会社情報
- 会社名
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New Relic株式会社
- 住所
- 東京都中央区八重洲2丁目2番1号東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー7階
- 電話番号
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03-4577-9065